
今回は、DTMの作曲能力を効率よく高めたい人に向けてかなり強力な教材になるステムデータの話をします。
結論から言うと、作曲が伸び悩んでいるなら、ステムデータは最優先で触るべき教材です。
しかも今、ボカコレというイベントでそのステムデータが期間限定で配布されています。
今日は、
- なぜステムデータが作曲の教材になるのか
- なぜボカコレが狙い目なのか
最短でDTM作曲を伸ばす方法
まず最初に。
作曲が上達しない原因って、何だと思いますか?
- センスがないから?
- 才能がないから?
実は一番多い原因は、「良い曲を中身まで見ていない」ことです。
完成した曲を何百回聴いても、
どうやって作られているかは、なかなか分かりません。
そこで役に立つのが、ステムデータです。
ステムデータというのは、楽曲をパートごとにまとめて書き出したオーディオファイルのこと。
例えば、
- ドラム
- ベース
- コード楽器
- メロディ
- ボーカル
こういった単位で分かれています。
つまり、曲の設計図をそのまま覗けるデータです。
完成形だけを聴くのと、中身をバラして見るのとでは、得られる情報量がまったく違います。
作曲において一番大事なこと

ステムデータを聴くと、意外とパート数が少なかったり、シンプルなフレーズで成り立っていることに気づきます。
- コードはずっと鳴っているのか
- サビでどの楽器が増えているのか
- Aメロとサビで何が変わっているのか
こういう作曲の核心部分が、全部目と耳で確認できます。
これが、ステムデータが教材として強い理由です。
ここで重要な考え方があります。
作曲が上手い人は、ゼロからひねり出しているわけじゃありません。
大量の良い曲を分解して、無意識にパターンをストックしています。
コピーが最速の上達法、これは作曲でもまったく同じです。
ステムデータを使えば、そのコピー学習が一気に加速します。
そして、そのステムデータを大量に入手できるのが「ボカコレ」です。
ボカコレは、年2回開催される
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その中にリミックス部門があり、参加者向けにステムデータが配布されます。
しかも、有名ボカロPや再生数が何百万、何千万の有名曲のステムも含まれています。
最高の勉強教材が手に入ってわけです。
ここで大事な注意点があります。
ステムデータの配布は、期間限定です。
イベントが終わると、ダウンロードできなくなる曲も多いです。
過去曲が再配布されることもありますが、それは不定期です。
なので、開催中に必ずダウンロードしておくのが重要です。
もちろん、ステムをそのまま自分の曲に使ったり、再配布するのは禁止です。
あくまで勉強用、もしくはリミックス参加用として使いましょう。
ステムデータを使った練習方法
ステムを集めたけど、「で、何からやればいいの?」となっている人は、ぜひこのやり方を試してみてください。
まず大前提として。この練習は、曲を完成させる必要はありません。
目的は「作曲の引き出しを増やすこと」。
完成度は気にせず、分析とコピーに集中しましょう。
ステップ1

この時点では、何も加工しなくてOKです。
音量バランスも触らず、まずはそのまま再生してください。
ここでやることは、曲を覚えること。
- 構成
- 雰囲気
- どこがサビか
これを頭に入れます。
ステップ2

最初はドラムがおすすめです。
- どのセクションでパターンが変わっているか
- Aメロとサビでキックやハイハットはどう違うか
- フィルはどこで入っているか
こういう点を意識して聴きます。
「なるほど」って思ったら、そのまま自分のDAWで打ち込んでみてください。
完全再現じゃなくて大丈夫です。
ステップ3

ここで見るポイントは、フレーズよりも役割。
- ずっと鳴っているのか
- サビで動きが増えるのか
- ドラムとどう噛み合っているか
意外と、シンプルなルート弾きだけ、という曲も多いです。
これに気づけるだけでも、作曲の考え方が変わります。
ステップ4

おすすめなのは、ボーカルだけを流しながら、コードを止めて聴くこと。
すると、
「この音、意外とシンプルだな」とか「ここで同じ音を繰り返してるんだ」
といった発見があります。
上手い曲ほど、全部を詰め込んでいません。
引き算の感覚を、ここで盗みます。
ステップ5

これが一番大事です。
ステムの曲と同じ構成で、
- 自分のコード
- 自分のメロディ
こららを当てはめて作ってみてください。
- イントロ
- Aメロ
- Bメロ
- サビ
長さや展開をそっくりそのまま使います。
これだけで、「それっぽい曲」になります。
この練習のポイントは、オリジナリティを出そうとしないこと。
最初は丸パクリ構成でOKです。
作曲が上手い人は、この積み重ねを無意識にやっています。
ステムデータを使った作曲練習は、1曲で終わらせないのがコツです。
- 3曲
- 5曲
- 10曲
同じ手順を繰り返すと、構成や音数の感覚が自然と身についてきます。
あると便利なツール
無料ツール:moises

moisesは、楽曲を分解・解析できるオンラインツールです。
楽曲を読み込むと、BPM(テンポ)とキーを自動で解析してくれます。
- 楽曲のBPMを知りたいときに便利
- キーが分かるのでコード分析がしやすい
特にキーが分かるのは大きなポイントです。
というのも、Cubaseには楽曲全体のキーを変更できる機能があります。
例えば、曲をCメジャーに変換すると、ダイアトニックコードが定番なので分析がかなり楽になります。
コード進行を理解するスピードも上がるので、作曲練習との相性がいいツールです。
有料ツール:Synthesizer V Studio 2 Pro

Synthesizer V2は歌声合成ソフトですが、作曲練習の補助ツールとしても使えます。
ボーカルを読み込むと、音程を可視化して確認できるので、耳コピのお助けツールとして非常に優秀です。
- ボーカルメロディを耳コピしたい
- でも音程がうまく掴めない
そんなときに特におすすめです。
Cubaseのバリオーディオにも似た機能はありますが、個人的にはSynthesizer V 2のほうが操作が分かりやすく、使いやすいと感じています。
著作権って大丈夫なの?
ただし、ステムデータを素材として
「自分の曲にそのまま使ったり、自分の権利だと主張するのはNGです。」
あくまで、作曲の練習や分析など、個人利用の範囲で使うもの。
この点だけは、必ず守るようにしましょう。
使用する前に利用規約は必ず確認してください。
まとめ
作曲が伸び悩む原因の多くは、良い曲を「聴いているだけ」で、中身まで分解して見ていないことです。
ステムデータを使えば、
- 構成
- 音数
- 各パートの役割
これらを、目と耳の両方で確認できます。
特に、何を足しているかより、何を引いているかに気づけるのが大きなポイントです。
また、ボカコレでは期間限定で、有名ボカロPや人気楽曲のステムデータが配布されます。
作曲の教材としては、これ以上ない環境です。
ただし、配布は期間限定で、イベント終了後はダウンロードできなくなることも多いので、開催中に必ず入手しておきましょう。
ステムデータは、勉強用・分析用・リミックス参加用として使うものです。著作権や利用規約を守って活用してください。
ステムを集めて終わりにせず、実際にDAWに読み込み、分解・コピー・構成真似を繰り返す。
それだけで、作曲の引き出しは確実に増えていきます。
DTMの作曲力を伸ばしたい人ほど、ぜひステムデータを教材として活用してみてください。

