
「歌がうまくなりたい」「もっと安定して歌えるようになりたい」
そう思って練習を続けていても、なかなか上達を実感できない……。
そんな悩みを抱えている人は、多いのではないでしょうか。
実は、歌の上達に必要なのは“練習量”よりも「気づきの質」です。
自分の声をどうコントロールしているのか、どんな癖があるのかを理解できなければ、どれだけ練習しても成長が止まってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、「自分で『歌ってみた』を完成させる」という方法です。
これは、自分の歌を録音し、編集・修正までを自分の手で行うというもの。
一見ハードルは高そうですが、この工程を経験することで、自分の歌を客観的に分析できるようになり、確実に上達します。
この記事では、「なぜ歌ってみた制作が歌の上達につながるのか」を6つの理由と最短で上達するための具体的な方法とあわせて解説します。
読めば、あなたの練習の取り組み方が今日からガラッと変わるはずです。
結論
結論から言います。
今の自分より確実に歌が上手くなる方法は、「自分で歌ってみたを完成させること」です。
「なんでそれで上手くなるの?」と思うかもしれません。
その理由は全部で6つあります。
理由①:音程のズレに気づけるようになる
歌を録音して編集すると・・・
自分の耳では気づかない細かい音程のズレが目に見える形で分かります。
- 普段は正しく歌えていると思っていた音が、微妙にズレていることが分かる
- 修正後と聞き比べることで、「正しい音程」の感覚が掴める
また、ピッチ補正で修正できるとはいえ、大きく外した音は「不自然な仕上がり」になってしまうこともあります。
その経験から、音程を丁寧に取る意識が自然と身につくのです。
理由②:リズム感を知って鍛えられる
複数テイクを録って編集していると、「この部分はいいけど、別のテイクのここも良い」なんてことが起こります。
それを繋ぎ合わせると、リズムがズレて「違和感」が出ることが多いんです。
- ズレを修正するために、自分のリズム感を意識するようになる
- 違和感をなくす作業を通して、自然とリズム感が鍛えられる
この「違和感をなくす」過程こそ、リズム感を伸ばす最高の練習になります。
理由③:しゃくりや音の動きの癖を把握できる

ピッチ修正をしていると、音の動き(しゃくり・ビブラートなど)が可視化されます。
- 癖の強さや音の雑さを客観的に確認できる
- 意図しない癖を修正することで、コントロール力が上がる
もちろん、癖は個性でもあります。
でも「無意識でやっていた癖」に気づくことができるのは大きな成長です。
理由④:リップノイズやブレスの癖に気づける
生の声で録音すると、リップノイズ(口の音)やブレスの音がしっかり入ります。
- フレーズの入りに「ぺちゃ」「ブチッ」と音が入っていることに気づける
- 呼吸の位置や量が適切かどうかを客観的に確認できる
これは普段カラオケでは気づかない部分です。
プロの歌手も、あえてブレスを残すことはありますが、意図して出しているかどうかを判断できるようになるのが大事です。
理由⑤:エコーなしで“本当の声の広がり”を知る
アカペラで録ると、自分の声の広がり(音の厚み)がよく分かります。
- ウィスパーボイスとヒソヒソ声の違いがはっきり分かる
- カラオケのエコーに頼っていたことに気づける
実際、エコーは声を“ごまかす”力を持っています。
でも本当に上手い人は、アカペラでもしっかり魅力的に聴かせられるんです。
その違いを体感できるのが、録音の大きなメリットです。
理由⑥:録り直しの中で発声技術が磨かれる
「ベストテイクを録りたい!」と思うと、自然と何度も録り直すことになります。
- 「今の、なんか違うな」と感じる感覚が鋭くなる
- 発声・ブレス・リズムなど、総合的な技術が向上する
実際にレコーディングの場合は、1フレーズで50回以上録り直すこともあります。
その積み重ねが、確実に歌の技術を伸ばしてくれるんです。
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最短で上達する方法

歌ってみたの練習や録音を行うなら、音楽制作ソフト(DAW)として「Cubase(キューベース)」がおすすめです。
ボカロPやプロの現場でも使用されている定番ソフトで、録音から編集、ミックスまで一通りの作業を行えます。
その中でも特に注目したいのが、ピッチ修正プラグイン「VariAudio(バリアーディオ)」です。
ピッチ修正やリズム補正ができる「VariAudio」

本来はミックス作業で使うものですが、歌の練習や分析ツールとしても非常に役立ちます。
例えば、歌ってみた音源をVariAudioで確認すると・・・
- タイミングがズレている箇所
- 音程がわずかに外れている箇所
- しゃくりやビブラートの揺れ幅
といった細かい部分まで、グラフで可視化して確認できます。
耳と目で確認するのが上達のコツ
自分の癖やズレをより正確に把握できるようになります。
録音した歌を「耳で確認する」だけでなく、VariAudioを使って「目で確認する」。
- 耳で聴いて違和感を感じる
- 目で見て原因を理解する
この2つの視点を持つことが、歌唱力を上達させる最短ルートです。
レファレンスを使って練習するのもおすすめです
その場合は、次の手順で練習してみましょう。
- 自分の歌を録音して、音源とVariAudioを用意する
- ikuraちゃんの歌声も同じように、音源とVariAudioを用意する
そして、「聴き比べ」+「VariAudioでの目視比較」をしてみてください。
ピッチの上下やビブラートの揺れ幅、音の入り方や抜き方など、細かい違いが見えてきます。
この違いを分析することで、理想の歌声にどんどん近づけます。
お手本があると特徴をつかみやすく、練習効果が格段に上がるのでおすすめです。
音源の分解には「moises」などのAI分離ツールが便利です。
また、Cubase 15にも同様の機能が搭載されています。
「著作権的に大丈夫なの?」と思う方もいるかもしれませんが、個人の練習目的で使用する範囲なら問題ありません。
ただし、他人の音源を自分の作品として公開したり、商用利用するのはNGです。
そこだけはしっかり注意してください。
▼moisesを使うとボーカル、伴奏、ベース、ドラムのトラックに分離できます。

▼CubaseのVariAudioで読み込む

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まとめ
- 歌の録音
- ピッチ修正
- リズム修正
ここまで自分でやれたら、あとはミックス師さんにお願いしてOKです。
余裕があれば、ハモリ作成まで挑戦してみるのもおすすめです。
正直、この方法はお金も時間も心の余裕も必要です。
パソコンや編集ソフトの準備も含めて、決して簡単ではありません。
それでもやり切ったときの達成感は圧倒的。
そして間違いなく、今の自分より確実に歌が上手くなっているはずです。
本気で歌に向き合いたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


