
- 「just the two of us進行が定番って聞くけど、実際どんなコード進行なの?」
- 「just the two of us進行って、どんな曲に向いているの?」
作曲に挑戦していると、「定番コード進行」という言葉をよく耳にしますよね。
その中でも、おしゃれで大人っぽい雰囲気が出せると人気なのが「just the two of us進行」です。
名前は知っていても・・・
- どんな仕組みなのか
- どんな曲で使われているのか
- どう使えばいいのか
これらが分からず、なんとなく避けてしまっている方も多いのではないでしょうか。
just the two of us進行は、一見難しそうに感じますが、実は初心者でも扱いやすいコード進行です。
本記事では・・・
- just the two of us進行の基本
- コード進行としての特徴
- 初心者におすすめの3つのパターン
この記事を読んで、just the two of us進行の理解を深め、作曲の引き出しを増やしていきましょう。
なお、コード進行そのものの基礎が不安な方は、別記事で基本から解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
just the two of us進行とは
「Just the Two of Us」 で使われているコード進行をもとに定番化した進行です。
この楽曲が世界的にヒットしたことで、そのコード感が多くのミュージシャンに影響を与え、現在では「おしゃれ系コード進行の定番」として広く知られるようになりました。
特定の楽曲をきっかけに定番化したコード進行には、ほかにも「カノン進行」などがあります。
初心者が作曲をする際、こうした定番コード進行を参考にするのはとても有効です。
just the two of us進行も、ぜひ覚えておきたい進行のひとつです。
just the two of us進行の基本形
- ⅣM7 → Ⅲ7 → Ⅵm7 → Ⅴm7 → I7
このローマ数字は「キーに対するコードの役割」を表しています。
作りたい曲のキーに合わせて、対応するコードを当てはめていきます。
キー別コード対応表(ナチュラル)
| キー | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | Ⅶ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| C | C | D | E | F | G | A | B |
| D | D | E | F# | G | A | B | C# |
| E | E | F# | G# | A | B | C# | D# |
| F | F | G | A | B♭ | C | D | E |
| G | G | A | B | C | D | E | F# |
| A | A | B | C# | D | E | F# | G# |
| B | B | C# | D# | E | F# | G# | A# |
キーがCの場合は「F△7 → E7 → Am7 → Gm7 → C7」が、just the two of us進行になります。
いろいろなキーで試してみると、同じ進行でも雰囲気が大きく変わるので、楽曲イメージに合わせて使い分けてみるのがおすすめです。
just the two of us進行の特徴
- おしゃれで大人っぽい雰囲気を出しやすい
- ジャズやR&B寄りのサウンドになる
- ループさせるだけでも曲として成立しやすい
この進行を使うと、椎名林檎の楽曲のような都会的でジャジーな雰囲気を出すことができます。
一方で、素直に使いすぎると曲調が似やすく、オリジナリティが出にくいという側面もあります。
ただし、初心者のうちは「クオリティよりも、まずは1曲完成させること」 が大切です。
他人の評価を気にしすぎず、自分が納得できる楽曲を作ることを優先しましょう。
just the two of us進行のおすすめパターン3選
- Ⅳ → Ⅲ7 → Ⅵm7 → I
- Ⅳ△7 → Ⅲ7 → Ⅵm7 → I7
- Ⅳ△9 → Ⅲ7 → Ⅵm7 → Ⅴm → I
それぞれ、実際に使われている楽曲とあわせて見ていきましょう。
①Ⅳ → Ⅲ7 → Ⅵm7 → I
まず1つ目は、
- Ⅳ → Ⅲ7 → Ⅵm7 → I
というシンプルなパターンです。
この進行は、YOASOBIの「夜に駆ける」で使われています。
Aメロ部分に使われており、Bメロ以降への期待感を自然に高めてくれるコード展開になっています。
「夜に駆ける」はキーがE♭で、実際のコードは、
- ・A♭ → G7 → Cm7 → E♭
です。
明るく、ワクワクする雰囲気を出したいときに使いやすい進行なので、ポップス寄りの楽曲を作りたい方におすすめです。
②Ⅳ△7 → Ⅲ7 → Ⅵm7 → I7
次は、just the two of us進行の中でも特に有名な、
- Ⅳ△7 → Ⅲ7 → Ⅵm7 → I7
というパターンです。
代表的な楽曲は、椎名林檎の「丸の内サディスティック」。
この進行は「丸サ進行」と呼ばれることもあり、just the two of us進行=椎名林檎というイメージを持っている方も多いでしょう。
イントロからアウトロまで同じ進行がループしており、4つのコードだけでも十分におしゃれな楽曲が成立しています。
キーはE♭で、
- A♭△7 → G7 → Cm7 → E♭7
が使われています。
ほかにも、
- 長く短い祭り
- 能動的三分間
- 絶体絶命
など、椎名林檎/東京事変の楽曲にはjust the two of us進行が多く使われています。
この進行を使いこなしたい方は、ぜひ聴き込んでみてください。
③Ⅳ△9 → Ⅲ7 → Ⅵm7 → Ⅴm → I
最後は、少し発展形のパターンです
- Ⅳ△9 → Ⅲ7 → Ⅵm7 → Ⅴm → I
この進行は、スキマスイッチの「デザイナーズマンション」で使われています。
イントロからアウトロまで、この進行がループしており、脱力感のあるリラックスした雰囲気が特徴です。
キーはAで、実際のコードは、
- D△9 → C#7 → F#m7 → Em → A
となっています。
just the two of us進行は似た雰囲気になりやすいですが、メロディやリズムを工夫することで、十分オリジナリティを出すことが可能です。
まとめ
- ループするだけで曲として成立しやすい
- おしゃれで大人っぽい雰囲気を出せる
- 実例となる有名曲が多く、学びやすい
まずは難しく考えず、今回紹介した3つのパターンを使って、実際に曲を作ってみましょう。
オリジナリティを出したい場合は・・・
- メロディラインを工夫する
- リズムや歌い方を変える
といったポイントを意識すると、他の楽曲との差別化がしやすくなります。
なお、具体的なコード進行の作り方については、別記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
楽譜やコード表記では「maj」の代わりに「△」が使われることもあるので、覚えておきましょう。


