
今回は、「これからDTMで作曲を始めたい人」に向けて、初心者におすすめの楽器3選+αを紹介します。
DTMではパソコンで音を打ち込めるので、正直、楽器を弾けなくても曲を作ることはできます。
ですが、作曲をやるなら、楽器を触っておくのが断然おすすめです。
なぜかというと、実際に楽器を演奏することで、
- 音楽的なセンス
- フレーズのニュアンス
- メロディーの組み立て方
といった「感覚的な部分」が自然と身についてくるからです。
これは机上の勉強ではなかなか得られない、“演奏してこそ身につく経験値”なんですよね。
また、打ち込みで作る場合と、実際に楽器を弾いて作る場合では、発想やアプローチがまったく変わってきます。
おすすめ楽器その1
いきなりざっくりですが、これが一番大事です。
「これ面白そう!」と思える楽器を選びましょう。
「興味がある=続けやすい」というのは間違いありません。
逆に、誰かに「これがいい」と言われて始めても、続かないことが多いです。
ギターでもピアノでもドラムでもOK。
バイオリン、リコーダー、エレクトーン、打楽器など、どんな楽器でも構いません。
気になるものがあれば、まずは触ってみるのがおすすめです。
おすすめ楽器その2
もし「どれにしようか迷ってる」なら、迷わずピアノをおすすめします。
理由はいくつかあります↓↓↓
- 音が出しやすい:鍵盤を押すだけで音が鳴る。初心者にもやさしい!
- 情報が多い:学習サイトや動画、先生が圧倒的に多い
- 作曲に最強:メロディとコードを同時に弾ける唯一の楽器
- 打楽器的にも使える:DTMではリズム打ち込みが必須。キーボードでリアルタイム入力すれば時短になる
- 楽譜が読めるメリット:調号やト音記号・へ音記号を理解すると、演奏だけでなく楽曲分析にも役立つ
ピアノは「伴奏とメロディを同時に弾ける」ため、コード進行を試したり、アレンジを考えたりするのがとてもスムーズ。
まさに、作曲の試行錯誤を一瞬でできる“最高の作曲ツール”なんですよね。
さらに、電子キーボードならパソコンと接続してMIDI入力が可能です。
つまり、ピアノを弾くことで、ギター・ストリングス・管楽器など他の楽器の音をPC上で再現できるんです。
今の時代、「ピアノが弾ける=全楽器を操れる」に近いと言っても過言ではありません。
おすすめ楽器その3
ギターの魅力もたくさんあります。
理由を挙げると、こんな感じです↓↓↓
- 情報が多く学びやすい(ピアノに次ぐ人気)
- 音がカッコいい!(パワーコードなど、2音だけでも様になる)
- 奏法の種類が豊富で、表現の幅が広い
- 比較的手に入りやすい価格帯
特にエレキギターは、アンプを通さなければ音が小さいため、自宅でも練習しやすいのがポイントです。
そして最大の利点は、「打ち込みでは再現しづらい楽器」であること。
ギター音源は今でもわずかに違和感が出やすく、リアルなニュアンスを再現するのが難しいんですよね。
だからこそ、自分で弾けるようになると、曲全体のリアリティと説得力が一気に上がります。
ドラム・ベース・ボーカル(Synthesizer V)・ピアノなどは打ち込みでもかなり自然に聴かせられます。
ですが、エレキギターだけは今でも“生演奏の壁”が残っていると言えます。
筆者がギター出身というのもありますが、それを抜きにしても、エレキギター特有の奏法は本当に再現が難しいです。
「ギュイーン」「ギュワーン」「テケテケ」「ズンズン」
こうした生々しいサウンドは、エレキギターならではの表現です。
+α
最後に“おまけ”としておすすめしたいのが、「歌」です。
作曲において、メロディ感覚を身につけるには「実際に歌う」のが一番。
筆者自身、歌はあまり得意ではなく苦戦中なのですが(笑)
やっぱり、歌える人はメロディラインの表現力がまったく違います。
とくに、ボカロPを目指している方にはぜひ歌の練習もしてほしいです。
打ち込みだけのボカロも魅力的ですが、「実際に人が歌うこと」を前提に曲を作ると、
- 息継ぎができる箇所がない
- 歌うのが大変すぎる
- 実際に歌ってみると語呂やメロディが合わない
といった違和感に気づけるようになります。
つまり、自分で歌ってみることで“リアルに歌える曲”を作る力が育つんです。
まとめ
これから作曲を始めたい人におすすめの楽器は、
- 自分がやりたい楽器
- ピアノ(または電子キーボード)
- エレキギター
- +αで「歌」
特に、ピアノ+ギター+歌の3つを同時にやるのが最強です。
ピアノで作曲、ギターで録音、歌で表現。
この3つが揃えば、自分の世界を音楽で完全に形にできます。
もちろん最初は、気になった楽器からでOK!
楽器を演奏するって本当に楽しいので、ぜひこの機会に始めてみてください。

