
楽譜を見ずに、耳で聴いた音だけで好きな曲を演奏できたら便利だと思いませんか?
今は楽譜販売サイトやコード掲載サイト、YouTubeでTAB譜を公開してくれていることも多いですが、マイナーな曲だと見つからないこともよくあります。
そんなときに役立つのが「耳コピ」です。
耳コピは演奏のためだけでなく、
- 音感が鍛えられる
- 音楽理論の理解が深まる
- フレーズの引き出しが増える
そこで今回は、音感に自信がない初心者の方でも耳コピできるようになるための5つのテクニックを紹介します。
①「全部」を耳でコピーしていない
一見矛盾しているようですが、耳コピが上手い人ほど、1音1音をすべて耳だけで覚えているわけではありません。
- 曲の構成
- キー
- スケール
- コード進行
といった音楽理論に当てはめながら、「ここがこうなら、次はたぶんこう来るな」と予測しつつ音を探しています。
どんなに音感が良くても、聴いた音を毎回フレットや鍵盤から総当たりで探すのはとても大変です。
理論をヒントに“候補を絞る”ことが、耳コピ上達の近道です。
②難しい曲は避ける
誰でも好きな曲を耳コピしたくなりますが、最初はなるべくシンプルな曲を選びましょう。
メタルやジャズのような曲は、
- 特殊なチューニング
- 複雑なコード
- セオリーから外れた進行
が使われていることも多く、初心者には難易度が高めです。
ダウンチューニングに気づかず、レギュラーチューニングのまま音を探し続ける…というのも、ありがちな失敗です。
いきなり難しい曲に挑戦すると挫折の原因になります。
まずはネットで「簡単」「初心者向け」と言われている曲から始めましょう。
聴き取れる単音を探す
サビは、楽器の数がく音が重なっているため、意外と難しいです。
最初は、Aメロとイントロと間奏など、音数が少なくて静かな部分から、はっきり聴こえる単音を探しましょう。
③声に出して音の高さを確認する
- 曲の音を「アー」と声で真似する
- そのまま鍵盤を適当に鳴らす
- 自分の声と同じ高さになる鍵盤を探す
という手順です。
鍵盤は半音ずつ並んでいるので、1音ずつ順番に12音押していけば、必ずどこかで合う音が見つかります。
まずは、曲の中で一番はっきり聴き取れる音を見つけることが大切です。
④低音を聴き取る
たくさんの音が鳴っている中でも、人は・・・
- 一番低い音
- 一番高い音
これらを比較的認識しやすいと言われています。
耳コピでは、まずベースの低い音に集中してみましょう。
他の音は一度無視して、「一番下で鳴っている音」だけを追いかけます。
ベース音は、そのコードのルート音(基準になる音)であることが多いです。
例えば、ベースがC(ド)なら、その部分では「Cコードが鳴っている可能性が高い」という具合です。
※例外もありますが、音探しの大きなヒントになります。
⑤クリアに聴こえるヘッドホンで確認する
- 音が固まって聴こえる
- 低音が弱い
- 細かいニュアンスが分かりにくい
といった理由で、コード感がつかみにくくなります。
耳コピをするなら、モニターヘッドホンの使用がおすすめです。
モニターヘッドホンは、
- 音の解像度が高い
- 1音1音がはっきり聴こえる
- 低音も正確に再生される
という特徴があり、ベースや和音がとても聴き取りやすくなります。
家電量販店などで試聴すると、
- ハイハットの刻み
- 歌のブレス
- ギターのフィンガーノイズ
まで聴こえて、音楽を聴くのが楽しくなりますよ。
特に密閉型は低音が聴き取りやすいのでおすすめです。
DTMやミックスにも使えるので、今後そういった作業をしたい方なら持っておいて損はありません。
⑥パワーコードだけでコピーする
パワーコードとは、
- ルート音
- 5度の音
だけで作る、シンプルなコードです。
パワーコードは、
- メジャー
- マイナー
- 7th
- 9th
といった細かい違いを気にせず、どんなコードにも当てはめられるのが強みです。
まずはパワーコードで、
- 曲の流れ
- コード進行
- 構成
これらを把握することを目標にしましょう。
⑦キーに合うコードの型に当てはめる

キーが分かれば、ダイアトニックコードに当てはめることで、使われているコードの候補を一気に絞ることができます。
例えばキーがCなら、
C、Dm、Em、F、G、Am、Bdim
これらが基本のダイアトニックです。
これで合わなければ、マイナーキー側も試してみましょう。
日本のポップスなら、ほとんどがこのどちらかに収まります。
キーとダイアトニックが分かれば、コードの構成音まで予測できるので、耳コピがぐっと楽になります。
まとめ
- 聴き取れる単音を探す
- 低い音(ベース)に集中する
- 解像度の高いヘッドホンを使う
- まずはパワーコードで進める
- ダイアトニックに当てはめる
この流れで音を絞っていけば、「全部当てずっぽう」よりも、ずっと効率よく耳コピできます。
音楽理論が苦手でも大丈夫です。
楽器に触り続けていれば、少しずつ感覚的に分かるようになります。
そしてその頃には、自然と音感も身について、聴いた音をそのまま自分の楽器で鳴らせるようになっているはずです。
ぜひ今日から、耳コピに挑戦してみてください。
絶対音感がなくても、耳コピは必ずできるようになります。


