
「自分のミックス、なんかプロの音と違う…」
「いろんなエフェクトを使ってるのに、全体がまとまらない」
DTMをしていると、こう感じたことはありませんか?
実は、“良いミックス”には明確な基準があります。
本記事では、「良いミックスの3つの条件」を解説します。
- 各楽器が役割を果たしているか
- 音に前後の奥行きがあるか
- 曲全体に抑揚(ダイナミクス)があるか
ミックスで迷走している方、作品の完成度を一段上げたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
良いミックスの条件①
ミックスとは、ボーカルだけでなくドラム・ベース・ギター・ピアノ・シンセ・ストリングスなどすべての楽器をどう活かすかを決める工程です。
- 各楽器が明確に聴こえる
- 全体として一体感がある
この2つが揃ってこそ、理想的なミックスです。
「ミックスしたら音がごちゃついて、何が鳴ってるのか分からなくなった」
そんな経験がある人も多いと思います。これは“いいミックス”とは言えません。
プロのミックスを聴くと、一つひとつの音が粒立っているのがわかります。
ギター、ベース、ドラム、それぞれが“自分のポジション”で存在感を放っている。
それでいて邪魔をせず、曲として一体化しているんです。
大事なのは「主張」ではなく「役割」。
全員が100%の力で、チームとして機能している状態が“美しいミックス”です。
良いミックスの条件②
パンニングで左右の配置を決めるのは簡単ですが、“前後”の距離感を表現するのは難しいです。
ただ、この奥行きがあると一気にプロっぽくなります。
例えばドラム
- キックやスネアは前で鳴っている
- ハイハットやリバーブは後ろで響いている
この立体感を作っているのが、音量バランスとコンプレッサーの使い方です。
- 音量が大きい=前に聞こえる
- 音量が小さい=後ろに聞こえる
そしてコンプレッサーの「アタックタイム」も重要です。
- アタックを速くすると → 音の立ち上がりが潰れて“後ろ”に下がる
- アタックを遅くすると → 立ち上がりが残って“前”に出る
つまり、前に出したい音(キック・スネアなど)はアタックを遅く、後ろに引っ込めたい音(ハイハットやリバーブ)はアタックを速く設定すると、自然な奥行きが作れます。
良いミックスの条件③
「ダイナミクス」とは、つまり抑揚のこと。
音の強弱がしっかりしている曲はドラマチックで、聴いていて感情が動かされます。
しかし、抑揚が失われる主な原因が2つあります。
- コンプレッサーのかけすぎ
- “引き算の発想”がない
コンプを強くかけすぎると、音の大小が均一化されて“平べったいミックス”になってしまいます。
もう一つの原因、「引き算の発想」がないパターンも危険です。
例えば、サビを「音量10」としたとき・・・
- Aメロ=6
- Bメロ=7
- 落ちサビ=5
- ラスサビ=10
といったように、サビから逆算して他のパートを下げていく発想が大事です。
AメロもBメロも頑張って出そうとすると、結局すべてが天井に張り付いて、メリハリのないミックスになります。
この“引き算の発想”を持てば、自然と抑揚が生まれ、聴き手を惹きつけるドラマチックな曲になります。
「いい音だな」と感じた作品
歌い手の超学生さんは、もちろん歌唱力も抜群ですが、それ以上に注目したいのがボーカルミックスの完成度です。
メインボーカルに対してのハモリのバランス、エフェクトのかけ方、定位の整理など、どれを取っても非常に洗練されています。
おそらく、レコーディングやミックスの前段階で「どう表現したいか」をしっかり設計・言語化してから作業しているのだと思います。
曲全体のサウンドも圧巻で、キックはコンプレッサーでしっかりとパンチを出しつつ、各トラックに自然な奥行きがある。
パッドの重ね方も複雑なのに濁らず、空間の整理が見事です。
ASMRが好きな方なら特に、「音へのこだわり」を感じ取れると思います。
近年はスマホで音楽を聴くのが主流になりましたが、CDと比べると配信音源はどうしても音質で劣ります。
それでも「配信でいかに良く聴かせるか」を追求しているアーティストは強いです。
超学生さんの作品は、まさにその好例。
ボーカルミックス、トラックの奥行き、定位の作り方など、学べるポイントが非常に多いので、ぜひ聴いてみてください。
まとめ
今回紹介した良いミックスの3つの条件をまとめると以下の通りです。
- 各楽器が役割を果たしている
- 音に前後の奥行きがある
- 全体に抑揚がある
この3点を意識するだけで、あなたのミックスは確実に“プロの音”に近づきます。

