
今回はNeutron 5 Elementsを使ったMIX方法について解説します。
本記事では、使い方と考え方をまとめていきます。
Neutronは、AIがトラックを分析してミックスの方向性を提案してくれるプラグインです。
そのため、次のような方に特に向いています。
- MIXのやり方がまだよく分からない
- なるべく作業時間を短縮したい
ただし、「AIが自動でやった=正解」というわけではありません。
使い方を誤ると、かえって音が悪くなることもあります。
逆に、役割を理解して使えば、非常に優秀な土台を作ることができます。
本記事では、実際にNeutronを使いながら、MIXの考え方も含めて解説します。
さらに、無料配布で入手できるプラグインも組み合わせて使用します。
MIXの基本的な考え方
- EQ
- コンプレッサー
- 音量バランス
工程2:仕上げのミックス
- サイドチェーン
- 空間処理(リバーブなど)
- 細かい調整
ここで重要なのは、Neutronは工程1に非常に強いという点です。
つまり、
基本のミックスはAIに任せる仕上げは自分で行う
この役割分担がもっとも効率的です。
また、Neutronで分析する位置も重要です。
曲の中で最も音数が多く、バランスが集約されている「サビ」で分析させるのがコツです。
ここを基準にすると、曲全体の土台を作りやすくなります。
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工程1:Neutronによる基本ミックス

「Neutron 5を起動 → GOボタンを押して再生」
これだけで、トラックの音を分析し、EQやコンプレッサーなどを自動設定してくれます。
さらに、AIがパートの種類まで判別します。
- ベース
- ギター
- ボーカル
- 鍵盤
- ストリングス
- ドラム
この段階で、ある程度整ったミックスになります。
ただし、これはあくまで「土台」に過ぎません。
ここから工程2の仕上げ作業を行います。
ドラムMIXの補足

同じドラムでも処理内容が大きく異なるため、個別に調整できた方が仕上がりが良くなります。
一方で、
- タム
- ハイハット
- シンバル
などは、特別なこだわりがなければまとめて処理しても問題ありません。
トラックを細かく分けすぎると、かえって調整が難しくなり「ミックス沼」に陥る原因になります。
そのため、目立つキックとスネアだけを重点的に作り込む方法が実用的です。
工程2:仕上げのミックス

特に重要なのが、キックとベースの関係。
低音同士は衝突しやすく、そのままだと濁ってしまいます。
そこで、
「キックが鳴った瞬間だけベースの音量を少し下げる」
という処理を行います。
これにより、
「キックは前に出るベースは存在感を保ったまま共存する」
という状態になります。
これがサイドチェーンコンプレッションです。
仕上げEQの例

全体を通して聴いたときに、わずかに物足りない部分を微調整することがあります。
その際に便利なのが、ポイントが整理されたタイプのEQ(Antelope Audio MG4+)です。
「どこを触ると効くか」が分かりやすいため、最終調整に向いています。
無料配布プラグインの活用例
- bx_shredspread
- UAD UA 610
どちらもNeutronと相性が良く、仕上げに役立ちます。
bx_shredspread

左右に音場を広げたいときに効果的です。
見た目はギター向けですが、以下のような伴奏にも使えます。
- ハモリ
- ストリングス
- ピアノ
- アコースティックギター
Neutronにもステレオ幅を調整する機能はありますが、個別に広がりをコントロールしたい場合に便利です。
UAD UA 610

ミックスの最後に「味付け」として使うと効果的です。
例えば、
Neutronで整えたが少し物足りない音に厚みや温かみが欲しい
といった場合に有効です。
まとめ
しかし、ミックスの土台を作る用途としては非常に優秀です。
おすすめの使い方は次の通りです。
工程2(仕上げ) → 自分で調整
この役割分担を意識することで、作業時間を短縮しながらクオリティも向上させやすくなります。
特に重要なポイントは次の2つです。
- 分析はサビで行う
- ドラムはキックとスネアを分けてミックスする
Neutronを使う際は、ぜひこの方法を参考にしてみてください。

