今回は、現在、無料配布中のUniversal AudioのプラグインUA 610 Tube Preamp & EQ Collectionについて、
- どんなプラグインなのか
- 基本的な使い方
- 音のキャラクターの違い
このあたりを解説していきます。
アナログ感のある音作りに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
プラグインの特徴

610A
- ヴィンテージ寄りのサウンド
- 50〜60年代っぽい温かくてマイルドな音が特徴
ボーカルやアコースティック系と相性がいいです。
610B
- ややモダン寄りのサウンド
- 少しコンプ感があり音が前に出てくる印象
現代的なレコーディングっぽさを出したいときに便利です。
▼実演とサンプル音源は動画で公開してます▼
誰でも使えるようになったのがポイント
これまで610は、ApolloなどのUniversal Audio製オーディオインターフェースを持っている人しか使えないプラグインでした。
でも、今回の無料配布で特別な機材がなくても使えるようになりました。
つまり・・・
「今まではApolloユーザー限定だったものが、今は誰でも普通のDTM環境で使える」
ここが一番大きなポイントです。
前から気になってはいたけど、
「環境の関係で使えなかった」
という人にとってはかなり待望のタイミングだと思います。
しかも、現在、無料配布中。
気になる方は、今のうちにダウンロードしておくのがおすすめですよ。
ここを聴き比べてほしい

「同じようなプラグインはもう持ってる…」
そう思う方もいるかもしれません。
でも音の変わり方は意外と違います。
分かりやすく例えると、胡椒。
- 粗挽きの胡椒
- きめ細かい胡椒
同じ胡椒でも味や香りは全然違いますよね。
プラグインも同じで、音の質感に個性があります。
サウンドをじっくり聴き比べてみてください。
610Bは、少しコンプレッサー感があって、生音というより「録音された音」っぽさが強いですね。
EQセクションについて
610Aはシンプル設計が特徴

- ロー:100Hz固定
- ハイ:10kHz固定
- ブースト量は±6dB
610Bは周波数を切り替えられるのが特徴

- ローが3段階 70Hz / 100Hz / 200Hz
- ハイも3段階 4.5kHz / 7kHz / 10kHz
ブースト量は±9dBまで動かせるので幅広い音作りができます。
特徴は、どっちのEQも、高域も低域もまとめてブースト・カットする、ざっくり味付けタイプです。
ちなみに、周波数があらかじめ決まっている理由は、「ここを触ると音が良くなりやすいよ」というポイントを、メーカーのサウンドエンジニアが厳選してくれているからです。
なので、細かい知識がなくても、選ばれている周波数を動かすだけで、音の変化を感じやすくなっています。
EQに慣れていない方でも、「安心して触れる設計になっている」というわけですね。
あと初心者の方は「EQのどこを調整すればいいの?」と迷うことが多いと思います。
そんなときに参考になるのが、純正プラグインのプリセットです。
プリセットもメーカーのサウンドエンジニアがすぐ使えるように厳選した設定があらかじめ入っています。
「EQ設定がわからない!」というときは、まずプリセットを参考にしてみましょう↓
ちなみに、筆者はCubaseを使っていますが、純正プラグインStudio EQのプリセットの名前に楽器名が付いているので、調整したいパートのトラックに合ったプリセットを選ぶと、とても参考になりますよ。
参考にするときはまず、プリセットで・・・
- 低域がカットされているか
- 高域がブーストされているか
といったざっくりしたポイントを参考にしてみましょう。
インプットゲインについて

-10dB〜+10dBまで調整可能。
使い方のポイントは、プリアンプは入力をしっかり上げて、エフェクトの存在感をマシマシにすることです。
歪みすぎない範囲で、まずは+5を試し、余裕があれば+10まで上げてみましょう。
レベルノブとアウトプットの違い

これは上げれば上げるほど、プリアンプのキャラクターが強くなります。
ここでよく混乱しやすいのがインプットとの違いです。
イメージとしては、こんな感じです。
- インプットノブ チューブに入る前の音の大きさ
- レベル チューブを通った後の音の大きさ
- アウトプット 最終的な音量を整えるノブ
おすすめの使い方は、
- インプットとレベルでしっかりキャラクターを付ける
- アウトプットで音量を下げて、音量差をなくす
基本は・・・
- 大きいノブは時計回りに回す
- 最後にアウトプットで音量調整
この流れを覚えておけばOKです。
まとめ
今回のポイントを整理すると、
- 610Aは、温かくマイルドでヴィンテージ寄りのサウンド
- 610Bは、音が前に出るモダン寄りのキャラクター
- EQはざっくり味付けタイプで、初心者でも音の変化を感じやすい
- インプットとレベルでキャラクターを作り、アウトプットで音量調整するのが基本
- 今まではApolloユーザー限定だったものが、誰でも使えるようになった
特に大きいのは、特別な機材がなくても使えるようになった点です。
「前から気になっていたけど、環境的に使えなかった」という方には、まさに絶好のタイミングと言えます。
しかも現在は無料配布中。
アナログプリアンプのキャラクターを学ぶ教材としても非常に優秀なので、気になった方はぜひ今のうちにダウンロードして、実際の音の違いを体感してみてください。
きっと、いつもの音作りの引き出しが一つ増えるはずです。



