
DTMで作曲を始めたばかりの頃、
- 「曲が最後まで作れない」
- 「プロっぽい展開にならない」
と悩んだことはありませんか?
その原因の多くは、音作り以前に「楽曲構造」を体感できていないことにあります。
そこで初心者に強くおすすめしたいのが、ステムデータを使ったコピー学習です。
この記事では、
- ステムデータとは何か
- なぜ初心者ほど効果があるのか
- 具体的な練習方法
これらを、DTM初心者向けにわかりやすく解説します。
ステムデータとは?
ステムデータとは、1曲を構成する各パートを個別に書き出した音源データのことです。
たとえば、
- ドラム
- ベース
- ギター
- シンセ
- ボーカル
といったように、トラックごとに分かれた音声ファイルが用意されています。
通常の完成音源(2mix)と違い、曲の中身を分解して確認できるのが最大の特徴です。
DTM初心者にステムデータ学習がおすすめな理由

理由① 曲の構造が一目でわかる
ステムをDAWに読み込むと、
- どのタイミングで楽器が増えるのか
- Aメロ/Bメロ/サビの違い
- 盛り上がりの作り方
これらが視覚と聴覚の両方で理解できます。
理論書を読むよりも、「こうなっているのか」と直感的に学べるのが強みです。
理由② 「何を足せばいいかわからない」がなくなる
初心者がつまずきやすいのが、
「ここからどう展開させればいいかわからない」
という悩みです。
ステムデータを見れば、
- この場面ではパッドを足している
- サビ前で一度引き算している
など、具体的な選択肢が見えてきます。
これは、ゼロから考える作曲では得られない経験です。
理由③ プロの判断基準をそのまま学べる
ステムデータは、
「プロ(または上級者)がこの曲で選んだ正解例」
そのものです。
- なぜこの音色なのか
- なぜこのリズムなのか
- なぜここで無音を作るのか
といった判断を、そのままコピーできます。
初心者のうちは、オリジナルよりコピーを優先した方が上達は早いです。
ステムデータを使ったコピー学習のやり方
STEP1:DAWにそのまま読み込む
まずは深く考えずに、
・全ステムを同じスタート位置に配置
・音量やエフェクトは触らない
状態で再生します。
「完成形をそのまま体験する」ことが目的です。
STEP2:ミュートしながら役割を確認する
次に、
- ドラムだけ
- ベースだけ
- 上モノだけ
といったように、トラックをミュート/ソロして聴いてみましょう。
すると、
- この音は支えている
- この音は雰囲気担当
- この音は盛り上げ役
と、各パートの役割がはっきりしてきます。
STEP3:同じ構成を自分の音で再現する
慣れてきたら、
・構成(展開)だけを真似する
・音色は自分のものに置き換える
という練習がおすすめです。
これは「パクリ」ではなく、
作曲の型を体に覚えさせる練習です。
ステムデータ学習でよくある勘違い
音作りから真似しようとする
初心者のうちは、
- 音色
- プラグイン設定
よりも、構成と役割を見る方が大切です。
音作りは後からでも追いつきます。
1曲を完璧に理解しようとする
最初から全部理解しようとすると挫折します。
- 「この曲はこういう展開なんだ」
- 「ここで一度静かにしてるな」
といった気づきが1つあれば十分です。
どんなステムデータを使えばいい?
初心者には、
- シンプルな構成
- トラック数が多すぎない
- 好きなジャンル
のステムデータがおすすめです。
最近は、
- ボカコレ
- 期間限定配
- 学習用ステム
など、無料で手に入るものも増えています。
まとめ
- 曲の構造が感覚でわかる
- 展開に迷わなくなる
- プロの判断をそのまま学べる
最初はオリジナリティを出さなくて大丈夫です。
良い型をたくさんコピーした先に、自分の音楽が生まれます。
まずは1曲、ステムデータをDAWに読み込むところから始めてみてください。

