
DTMでミックスをしていると、「ヘッドホンだけで作業しているけど、これで本当に大丈夫なのかな?」
と不安になったことはありませんか?
- スピーカーを鳴らせない環境で作業している
- ヘッドホンで作った音が、他で聴くと違って聴こえる
- 低音や広がりのバランスが合っている自信がない
こんな悩みを感じている初心者の方は、とても多いです。
実は、ヘッドホンだけでのミックスには、気づきにくい落とし穴がいくつもあります。
やり方を知らずに続けていると・・・
- スマホで聴くと迫力がない
- スピーカーで聴くとこもっている
- 思った音と全然違う
といったことが起こりがちです。
この記事では・・・
- ヘッドホンミックスで起こりやすい問題
- その原因
- 初心者でもできる具体的な対策
これらをわかりやすく解説します。
読むことで・・・
- ヘッドホンで何に注意すべきかが分かる
- 他の環境でも通用するミックスの考え方が身につく
- 「これで大丈夫」と自信を持って作業できるようになる
ヘッドホンを活かしつつ、どこで聴いてもバランスの良いミックスを目指して、まずは基本から一緒に確認していきましょう。
ひとつのモニター環境だけが危険な理由
あなたの曲は、次のような環境で再生される可能性があります。
- スマホの小さなスピーカー
- 電車の中でのイヤホン
- PCスピーカー
- カーオーディオ
- ラジオやお店のBGM
ヘッドホンだけで作業していると・・・
- スマホで聴いたら低音がスカスカ
- スピーカーで聴いたら広がりが不自然
- 思ったより音がこもっている
といった問題が起こりやすくなります。
理想は・・・
- ヘッドホン
- スピーカー
- スマホ
など、2種類以上の環境で聴き比べて確認することです。
モニター用ヘッドホンを使おう
モニター用ヘッドホンの特徴は・・・
- 低音〜高音までフラットな特性
- 音の解像度が高い
- 原音に忠実
リスニング用のヘッドホンは、音楽を気持ちよく聴くために、
- 低音が強調されている
- 高音が派手
など、音が加工されていることが多いです。
ミックスでは、「かっこいい音」より「正しい音」
これらが聴けることが大切なので、できればモニター用を選びましょう。
小さい音が聴こえすぎる問題
モニター用ヘッドホンは解像度が高いため・・・
- PAD
- ハモリ
- 効果音
- ハイハット
などの小さな音まで、はっきり聴こえます。
その結果・・・
- ヘッドホンではちょうどいい
- スマホだと全く聴こえない
ということがよく起こります。
これは、再生環境によって音が混ざり合い、マスキングが起こるためです。
対策としておすすめなのがEQです。
- 不要な帯域をカットする
- 必要な帯域を残す
こうすることで、音量を上げなくても、
- どの環境でも聴こえやすい
- スッキリしたミックス
このようになりやすくなります。
パンニングの聴こえ方の違い

スピーカーの場合・・・
- 音が空間に広がる
- 左右の音が自然に混ざる
一方、ヘッドホンでは、「左は左耳だけ」「右は右耳だけ」にダイレクトに入ってきます。
そのため、LかRに100で振ったハードパンニングは・・・
- 片耳だけから音が聴こえる
- 不自然で疲れやすい
という状態になりがちです。
片耳モノラルを避けるコツ
簡単な対策は・・・
- L/R 100ではなく
- 85〜90くらいに抑える
これだけでも、ヘッドホンでの不自然さがかなり減ります。
さらに・・・
- マスターを一時的にモノラルにする
- 位相やマスキングをチェックする
といった確認もおすすめです。
また、「スピーカー + ヘッドホン」のように、必ず両方でチェックするようにしましょう。
低音が出すぎて聴こえる問題
密閉型ヘッドホンでは、実際よりも低音が強く聴こえやすくなります。
その結果・・・
- ヘッドホンでは迫力満点
- スピーカーではスカスカ
というミックスになりがちです。
特に・・・
- 808ベース
- サブベース
これらを使うジャンルでは要注意です。
対策としてよく使われるのが倍音を足す方法です。
- サチュレーション
- 軽い歪み系エフェクト
これらを使って倍音を加えることで、
- 小さなスピーカー
- イヤホン
でも聴こえる帯域を強調できます。
これは・・・
- ベース
- キック
にパンチを出したいときにも有効なテクニックです。
まとめ
ここまで、ヘッドホンミキシングの注意点を紹介しましたが、ヘッドホンには・・・
- 細かい音が聴き取りやすい
- 環境に左右されにくい
- 夜でも作業できる
といった大きなメリットもあります。
大切なのは・・・
- ヘッドホンだけで完結させない
- 必ず他の環境でも確認する
ということです。
- 安いスピーカー
- スマホ
- カーオーディオ
など、「リスナーが聴きそうな環境」でチェックすることで、どこで聴いてもバランスの良いミックスに近づいていきます。
ぜひ、ヘッドホンを活かしつつ複数環境での確認。
これを意識して、ミックスの精度を上げていきましょう。


