
Synthesizer V Pro2を使ったボーカルMIXって、ちょっとハードルが高そうに見えますよね。
でも、ポイントを押さえればSynthesizer V Pro2の歌声もオケに自然になじんで、楽曲にピッタリのMIXが作れます!
この記事では、ボーカルMIXの工程や便利な裏技を紹介します。
使用環境と楽曲紹介
- ソフト:Synthesizer V Pro2
- ボーカル:GUMI2
この組み合わせで、実際にオケとボーカルがどう馴染むかを解説していきます。
ちなみにGUMI2は2023年12月発売のGUMI1のアップグレード版。
ボーカルMIXは大きく2ステップ
- ステップ1 オケになじませる(基本)
- ステップ2 曲に合った味付けをする(応用)
ステップ1 オケになじませる

●MIXなし
●MIXあり
最初にやることは「浮かせず・埋もれず」の調整。
- 音量 → ちゃんと聞こえるけどデカすぎない
- EQ → ボーカルの低域をカットして他の楽器とかぶらないように
- コンプ → 声の強弱を自然に整える
- パン/定位 → 基本はセンター。理由があるときだけ左右へ
ここで大事なのは、ボーカルがオケに埋もれず、でも浮きすぎない状態にすることです。
難しそうに思えますがCubaseの純正プラグインのプリセットをそのまま使えばOKです。
●EQ →Frequency プリセット→Vox Lead Female

●Compressor→ Vox comp プリセット→Subtle Voval

●手順
- EQとCompressorをインサートで使用
- ボリュームを調整する
純正プラグインのプリセットを活用しよう

ゼロから設定を作り込むのは、初心者には少しハードルが高いですよね。
そんなときは、DAWに最初から入っている純正プラグインのプリセットを活用しましょう。
プリセットは、プロのエンジニアが作り込んだ設定がもとになっているので、最初のステップとして非常に優秀です。
まずはそのまま使ってみて、音の変化を確認してみるのがおすすめです。
慣れてきたら、プリセットを少しずつ微調整して自分好みのサウンドに仕上げていくのも良いでしょう。
また、プリセット名には「VOCAL」「パートに関連する単語」などのパート名が記載されている場合があります。
ボーカルを処理したいときは、VOCALに関連する単語が書かれたプリセットを選ぶとスムーズです。
時短ならNectarがおすすめ
筆者は、ボーカルMIXに特化したプラグインNectar3を使用してます。
AIがオケに合わせてサクッとMIXしてくれるので超便利。
十数秒で終わるので一度使ったら手放せないプラグインです。
Nectarの最新は4ですが、3でも十分。
楽曲作成、歌ってみたの動画は、やることが多いので時短ツールはどんどん活用したほうが良いと思ってます。
ステップ2 曲に合うMIXにする

例)
- ディエッサー → サ行の刺さりをやわらげる
- リバーブ/ディレイ → 空間感をプラス(センドで使うのが基本)
- スローな曲 → 深めにかけると良い
- アップテンポ → 深すぎるとボーカルがもったりするので注意
- サチュレーション/エフェクト → ちょっとアナログ感を出したり、ラジオ風にしたり
ここでは、曲の雰囲気に沿った味付けがポイントです。
また、流行りの音作りを少し意識するのもおすすめ。
ポイントは、、、
- 楽曲に合う
- 好み
- 流行りなど
この3つを意識することです。
楽曲に合うMIXは、例えば、スローテンポの場合は、リバーブやディレイを深くかけたほうが曲に合いやすいです。
で、逆にアップテンポの場合は、深くかけるとボーカルがもったりして、くどく感じます。
曲に合うMIX、合わないMIXIがあるので注意しましょう。
好みは、MIXI師の好みです。
例えると、カレーに福神漬か、らっきょうか、みたいな好みの感覚です。
筆者の好みを少し紹介すると、最近ボーカルにCubase純正プラグインのMagneto IIを頻繁に使います。

Magneto IIは、テープのようなアナログ感を出すプラグインなんですけど、独特のざらつき感が好きで使ってます。
他には、ラジオ風(声を歪ませる)、デスボイスにするなどもあります。
流行りは、カエルのような声(通称・ケロケロボイス)の曲が多かった時期があります。
もし、流行りに乗りたいなら流行りを意識することも大切です。
あと、自分の好みでMIXしたら悪い意味で古く感じたら方向性を一度考えるようにします。
「一周回って新しい!!」って思えるならいいんですけど、「去年流行ったやつだよね?古くない?」って思われるのが嫌なので。
ちなみ、流行りはボーカルMIXだけではありません。
曲全体のMIXもあります。
例えば、「音圧は高ければ高いほど良い!!」っと言うときもあれば「逆に音圧は低いほうが良い」ってときもあります。
補足
- リバーブやディレイはセンドで使いましょう
- 裏技テクニック:波形比較で仕上げる
リバーブやディレイはセンドで使いましょう


1.原音とエフェクト音を別々に扱える
センド方式は、ボーカル(原音)とは別のチャンネルにリバーブやディレイを送る方法です。
- 例えばボーカルの音量はそのままにして、リバーブの量だけを調整できます。
- 直接インサートすると、リバーブやディレイの音量を下げると原音まで小さくなってしまいます。
2. 複数のトラックで同じエフェクトを共有できる
- センドに置いたリバーブを、複数のボーカル(ハモリ)や楽器から同時に使えます。
- これにより「部屋の空間感」を統一でき、自然でまとまったサウンドになります。
[/titled_box]3. 自由なMIX調整が可能
- センド量を増減するだけで簡単にリバーブの深さをコントロールできます。
- 例えば「Aメロは控えめ、サビは広めに」という調整も簡単。
4. CPU負荷の軽減
- インサートでそれぞれのトラックにリバーブをかけるより、センドで1つのリバーブを共有した方が軽量です。
- 大規模なMIXでも処理が軽くなるので安定します。
特にボーカルMIXでは、センド接続が推奨されていますが、曲によってはインサートで使う場合もあります。
裏技テクニック 波形比較で仕上げる

筆者は、Synthesizer VPro2の最後の調整で書き出します。
書き出すと軽くなるだけではなく波形で確認できるので、より細かく調整できます。
とくにボーカルがある曲の場合は、ボーカルだけの波形を見て、より細かく調整します。
楽譜では、完璧でも波形で処理すると微妙にタイミングがズレていることってよくあります。
人間味があるリズム、ノリ、クセなどを意識できます。
まとめ
Synthesizer V Pro2でのボーカルMIXは、一見むずかしそうに感じますが、実はポイントを押さえれば誰でも形になります。
- 基本はオケになじませる
- 応用で曲に合った味付けをする
この2ステップを意識するだけで、Synthesizer Vの歌声も自然にオケに溶け込み、楽曲の完成度が一気に上がります。
便利なプラグインやセンド処理、さらには波形比較などの裏技を取り入れると、仕上がりのクオリティがさらにアップ。
ぜひ、自分の楽曲でも試してみてくださいね。




