
ボーカル録音って、実は「歌のうまさ」よりも 環境づくり や マイクの扱い方 のほうが仕上がりを左右します。
- 「なんか声がこもる…」
- 「ミックスでどれだけ加工しても良くならない…」
そんな悩みは、多くの場合 “録り方のミス” が原因です。
でも安心してください。
よくある間違いを知っておくだけで、録音のクオリティは一気に跳ね上がります。
この記事では、宅録でよくやってしまう 9つの失敗ポイントと、その対処法を初心者でも分かりやすく解説します。
- どんな部屋で録ればいいの?
- マイクの位置ってそんなに重要?
- ゲインはどれくらい?
- テイクは何回録るべき?
今日から使える内容ばかりなので、ぜひそのまま実践してみてください!
1. 録音する部屋選びをミスっている
その中でも部屋選びは特に重要です。
自宅ではプロのボーカルブースを用意できない人がほとんどでしょう。
家の中で録る場合、次のような部屋が候補になります。
- キッチン
- 寝室
- 浴室
- リビング
しかし「使いやすそうだから」という理由だけで選ぶのはNG。
部屋の響き(反射)は確実に録音へ影響し、特にボーカルでは顕著に現れます。
響きの強い部屋で録ると、結果的に「近さ」「存在感」「抜け」のあるサウンドが作りにくくなります。
また、反射の多い録音はコンプやピッチ補正で不自然さが強調され、最終的に“貼り付けたようなフェイク感”が出ることもあります。
おすすめは「小〜中サイズで、物が多く柔らかい素材がある部屋」。
- ベッド
- ソファ
- カウチ
- クッション
- ラグ
これらは吸音効果が高く、クセの少ない録り音を得やすい部屋になります。
逆に、硬い表面や窓が多いキッチン・浴室は避けましょう。
- 関連記事
部屋のバランスも重要
吸音材を置きすぎて“死んだような声”になってしまうのも逆効果。
ちょうど良いバランスが大事です。
ちなみに「クローゼットで録るといい」という噂、あれは誤解です。
洋服だけでは吸音が足りず、変な反射が増えることも…。
2. マイクの置き方が間違っている
基本のルールはこの2つ。
- 部屋のど真ん中に置かない
- 壁からできるだけ離す
これだけで「変な部屋鳴り」をかなり避けられます。
迷ったら、部屋の端のほうに置くのもアリ。
壁との距離を取りやすく、スウィートスポットを確保しやすいからです。
3. 周りの環境づくりが甘い
吸音パネルがあればベストですが、なければ以下で代用OK。
- マットレス
- 布団
- 厚手のカーテン
疑わしいなら、その方向に向かって「ワッ!」と叫んでみて反射を確認すると分かりやすいです。
歌い手の“背中側の上”を吸音するのがかなり効きます。
4. マイク選びが合っていない
ざっくり特徴はこんな感じ
- 小型コンデンサー:明るくて透明感がある
- 大型コンデンサー:クリアで万能
- ダイナミック:あたたかめ、ロック系にも合う
一番良いのは「複数試すこと」。
1本だけ買うならコスパ的にAudio Technica / AT2020が万能でおすすめ。
5. 無指向性マイクを使ってしまっている
自宅なら 単一指向性 を選びましょう。
6. マイクがいつも“口の高さ”になっている
- 15cm:自然で空気感あり
- 13cm:ちょい近くて温かい
- 5cm以下:こもりやすい(ただしダイナミックはOK)
高さ
- 低くすると低音アップ
- 高くすると高音アップ
角度
- 角度をつけると破裂音&低音が抑えられる
これを調整するだけで、EQなしでも理想の声質にかなり近づきます。
7. 音量(ゲイン)を上げすぎている
目安は・・・
- 平均 -18dBFS、ピーク -10dBFS
- -6dBFSを超えると危険
クリップせず、でも小さすぎない絶妙なラインを目指しましょう。
8. 1テイクだけで満足してしまう
後で聴くと・・・
- 音程の微妙なズレ
- 小さなノイズ
- 語尾の甘さ
必ず気づきます。
テイクが多いほど編集で“ベストテイク”を作れます。
9. ボーカリストをちゃんと励ましていない
録音を担当してるあなたの役割は・・・
- コーチ
- カウンセラー
- チアリーダー
みたいな存在です。
やってほしいメンタルケアサポート
- 曲の雰囲気に合わせて空気作り
- ちょこちょこ褒める
- 指摘は優しく
- 歌詞の意味を話して感情を引き出す
- 25分録ったら5分休憩
これだけで歌の質は驚くほど変わります。
まとめ
ボーカル録音は、特別な機材やプロのスタジオがなくても、ポイントさえ押さえれば驚くほど良くなります。
今回紹介した9つのミスを避けるだけで・・・
- 声がクリアになる
- ミックスが楽になる
- 加工感の少ない自然なボーカルになる
- 歌い手のパフォーマンスも引き出せる
といったメリットが手に入ります。
特に大事なのはこの3つ。
- 部屋と環境づくり
- マイクの置き方と選び方
- ボーカリストのメンタルケア
この3つが整うだけで、録れる音のレベルが一段階上がります。
最初は試行錯誤が必要ですが、「録音 → 聴く → ちょっと直す」を繰り返せば、あなたのボーカルは確実に良くなります。
ぜひ今日から少しずつ取り入れて、“プロっぽい録り音” を自宅で手に入れてください!


