
「声量を上げたい」と聞くと、喉を使って大きな声を出すことをイメージする方が多いですが、実はそれは間違いです。
声量の正体は、声の大きさではなく“響きの強さ”。
喉や声帯だけでなく、鼻や体全体を使って響かせることで、無理なく声量はアップします。
自己流で無理に大声を出そうとすると、
- 喉を痛める
- 声が枯れる
- 最悪の場合、声帯結節やポリープにつながる
といったリスクもあります。
今回は、自宅でできる・初心者向けの声量アップボイストレーニングを、3ステップで解説します。
ステップ① 声帯を閉じる感覚を身につける
そこで最初に練習したいのがエッジボイスです。
エッジボイスとは?
昔の映画に出てくる、ちょっと怖い低い声をイメージすると分かりやすいです。
エッジボイスの練習方法
- 「はっ」と短く声を出す
- その瞬間、喉がキュッと閉じる感覚を感じる
- そのまま力を入れずに息を流す
- 「はぁ〜」とブツブツ音が出ればOK
この音が、声帯がしっかり閉じているサインです。
声が「通る」ってどういうこと?
例えば居酒屋で、
- 「すいませーん(息漏れ)」
- 「すみません(声帯が閉じている)」
この2つ、後者のほうが声は大きく感じませんか?
実際に出している声量は同じでも、響きが強いほうが遠くまで通るんです。
これが、声量=響きの強さという考え方です。
ステップ② 息を吸って「支えながら」出す
ただし、
- たくさん息を吸う
- 一気に吐く
これでは、また息漏れした声になってしまいます。
大事なのは、吸った息を支えながら、必要な分だけ出すことです。
呼吸トレーニング(ストロー呼吸)
やり方
- ストロー1本分くらいの口の形を作る
- 4カウントで息を吸う
- 4カウント息をキープ(止めるのではなく「保つ」)
- 4カウントかけて細く吐く
ポイント
- 肋骨が広がるイメージで吸う
- お腹を一気に緩めない
- 肋骨を元に戻すように吐く
- インナーマッスルを意識する
最初は4カウントで十分です。
7カウントは、半年〜1年続けてからでOKです。
この練習で得られる効果
- ロングトーンが安定する
- メロディがブレにくくなる
- エッジボイスと組み合わせて響きが強くなる
- 結果的に声量がアップする
ステップ③ 鼻腔共鳴を使う
喉だけで声を出すのではなく、鼻の奥を響かせることで、楽に声量が出ます。
ハミング練習
やり方
- 「うーん」とハミングする
- 鼻に軽く指を当てる
- ビリビリ振動を感じればOK
次に、
- 「うー」と声を出す
- 鼻に振動が来ているか確認する
これが鼻腔共鳴が使えている状態です。
鼻を使うと、なぜ声量が上がるの?
その結果、
- 喉を痛めにくい
- 楽に大きな声が出る
- 強くて通る声になる
というメリットがあります。
今日いちばん伝えたいこと
どんなに息を使っても、響きがなければ声は大きく感じません。
体格や肺活量の問題ではなく、体の使い方を知っているかどうかが重要です。
まとめ
- 声量は「大声」ではなく「響き」
- エッジボイスで声帯を閉じる
- 呼吸は支えながらコントロールする
- 鼻腔共鳴で楽に声を響かせる
自宅でできる呼吸練習・ハミング・鼻歌を、ぜひ続けてみてください。
無理なく、確実に、「声が通る感覚」が身についていきます。

