初心者DTMer必見|曲作りが遅い人が今すぐ直すべき5つの原因


初心者DTMerさん、曲作りがスムージできないとき、こんな経験はありませんか?

  • 1曲作るのに時間がかかる
  • なかなか完成しないから途中で飽きてしまう
  • せっかく頑張って作ったのに、誰にも聴いてもらえなかった

今回は「曲作りが遅い人が今すぐ直すべき5つの原因」を紹介します。

これは僕自身の反省でもあり、同じ悩みを持つ人に向けた“即効性のある改善法”です。

技術を磨くとか、練習を重ねるといった話ではありません。今すぐ直せる考え方のコツです。

しかも、スピードアップするだけでなく、長期的にクオリティも上がる内容になっています。

それでは、さっそく見ていきましょう!




① テンプレートがない

 「よし、新しい曲を作るぞ!」

そう思ってDAWを開いた時、まっさらな空のプロジェクトを立ち上げていませんか?

実はこれ、制作スピードを大きく落とす原因なんです。

筆者は「バンド用テンプレート」を用意しています↓↓↓

いつも使うトラック構成を最初から用意しておくだけで、すぐに作業に入れます↓↓↓

オーケストラ系など、トラック数が多いジャンルならなおさら必須。

毎回1から立ち上げるのは時間のムダです。

「めんどくささ」を減らすことが、創作を続ける最大のコツ。

思いついた瞬間にすぐ形にできる環境を整えておきましょう。

テンプレートはプロジェクトファイルだけではなく、よく使うプラグイン設定や音源のプリセットも含みます。

「どのプラグインだったっけ?」と探す時間が減れば、アイデアを逃しません。

また、キーボードショートカットの最適化も重要です。

自分の手の動きに合わせてよく使う操作を設定しておくと、作業効率が一気に上がります。

キーボードショートカットは、DAWやOS(Windows、Mac)で変わります。使用環境で確認しましょう。

② リファレンスがない

 「どんな曲を作ろうかな〜」とゼロから考えていませんか?

それでは迷子になります。

リファレンスとは、参考となる曲のこと。

プロの現場でも必ず用意されます。

「この曲みたいな雰囲気で作ってください」という指定音源ですね。

これを手元に1曲置くだけで、制作の迷いが激減します。

なぜなら、完成の基準がハッキリするからです。

どこまで進めばゴールなのか、何が足りないのかがわかります。

もし理想のミックスや音作りに近づけないと感じたら、それは「センスがない」のではなく、知識不足・練習不足なだけ。

コンプやEQの理解を深めれば、確実に再現できます。

リファレンスはあなたの「設計図」です。

曲作りの方向を見失わないよう、必ず設定しておきましょう。

③ ゴールがない

 「今月中に完成させたいな」となんとなく目標を立てても大抵は間に合いません。

人間は締め切りがないと、どんどん後回しにしてしまうもの。

だからこそ、明確なゴール(タイムリミット)を設定することが大切です。

サボり癖も完璧主義も、実はどちらも「後回し癖」です。

「もう少し直したい」「今日は気分が乗らない」

こうして時間だけが過ぎていきます。

でも、締め切りを設ければ違います。

「その日までに終わらせなければならない」と意識することで、集中力が一気に高まります。

完璧を目指すより、まず終わらせること。

曲は出さなければ評価されません。

実際、「1か月かけて作った曲が伸びず、1日で作った曲が意外と反応が良かった…」なんて経験、ありませんか?

それは「完成度」より「運」と「数」。

YouTubeやSNSでは、投稿数が多いほどチャンスが増えます。

だからこそ、100%を1曲に込めるより、80〜90%でいいから量産する習慣を身につけましょう。

④ ボツがない

 せっかくここまで作ったんだから、もったいないし完成させよう 

この考え、危険です。

経験上、序盤で詰まった曲は最後までうまくいきません。

気持ちのどこかで「違うな」と思いながら進めても、結局イマイチな仕上がりになります。

むしろ、思い切って「ボツ」にした方が次に進めるんです。

ボツが多いということは、それだけアイデアを量産している証拠。

10曲作って9曲没にしても、残り1曲は「ベスト中のベスト」になります。

さらに、誰かに曲を提供する場合でも、1案だけではなく複数デモを出した方が安心です。

相手に選んでもらえることで、自信を持って制作を進められます。

⑤ オーディオ化していない(バウンスしていない)

 オーディオがない問題

ここで言う“オーディオ”とは、録音音声ではなくトラックのバウンスです。

ミックス前には、MIDIやプラグイントラックをオーディオ化しておくのがおすすめです。

理由は3つあります。

  • CPU負荷が軽くなる
  • 視覚的に波形で判断しやすい
  • 「戻せない」ことで集中力が上がる

細かく修正できる状態だと、つい永遠にいじってしまいますよね。

オーディオ化することで、「今ある音で最高を出す」モードに切り替わります。

 Before~書き出し前

 After~書き出し後

この曲では、書き出し後にギターのアレンジを思いつきました。
プラグインの打ち込みでは得られない発想ができるときもあります。

 打ち込みギターを書き出後にアレンジ

まとめ

 曲作りが遅い人に足りないのは、才能でも根性でもありません。

環境と意識の整え方です。

  • テンプレートがない
  • リファレンスがない
  • ゴールがない
  • ボツがない
  • オーディオがない

この5つを改善するだけで、制作スピードもモチベーションも劇的に変わります。

「曲を作るのが遅い…」と悩むあなたも、今日から少しずつ取り入れてみてください。

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