人気ロックバンド・SIAM SHADEのメンバー間トラブルが、ついに法廷へ――。
SIAM SHADEのギターリスト・DAITA氏が、かつての仲間であるメンバー4人を提訴したことが明らかになりました。
一度は和解したとされていた両者の間に、なぜ再び争いが起きてしまったのか。
そして、今後どのような展開が予想されるのかを、冷静に整理していきます。
DAITA氏の声明
今回の提訴は、DAITA氏本人の声明がきっかけでした。
私 DAITAは、ファンの皆様、関係者の皆様に対し「SIAM SHADE DAITA」として、過去、そして現在の1:4 訴訟事案に関する「真相」についてお話しさせていただきます。
その詳細につきましては、オフィシャルウェブサイト内の【MESSAGE】をご覧下さい。https://t.co/itDO4MsE4q#siamshade #guitar pic.twitter.com/Fm5FHsbZzi
— DAITA (@De_sus_Rock) September 30, 2025
SNS上で、過去と現在の訴訟事案に関する「真相」について表明しています。
これまでも一部ファンの間で「関係は完全には修復していない」と噂されていましたが、ここまでDAITA氏が明確に法的手段を取るのは初めて。
冒頭部分を引用
この度、私 DAITAは、今村栄喜 中川泰 遠藤一馬 佐久間淳二に対し、私が作曲した38曲の楽曲使用差止等請求(以下、「本訴訟」という)を提訴いたしました。
ファンの皆様へは、何故、今私が提訴するに至ったかの経緯、詳細をご説明させて頂きたいと思います。
引用元 URL https://www.daita-ism.com/index.html#c1=message
SIAM SHADEは現在、5人での活動は行っていませんが、メンバーの一部がSOPHIAとコラボし、「SIAM SOPHIA」としてライブ活動を行っています。
そのステージでは、SIAM SHADEの代表曲も演奏されているため、DAITA氏からすれば「自分の楽曲を無断で使われている」と感じ、印象が非常に悪かったのかもしれません。
その結果、多くのファンが「ついにDAITA氏の堪忍袋の緒が切れたのでは」と感じたようです。
他のメンバー4人の反応
一方で、提訴された側の4人は現時点で明確なコメントを出していません。
これまでの経緯から、感情的な対立や意見の食い違いが背景にあると見られます。
所属事務所も仲裁できる立場にないため、当事者同士で解決するしかないというのが現状。
音楽活動を続けるにしても、業界内では「信頼関係が崩れている状態では難しい」という声も上がっています。
このまま沈黙を続ければ、世間やファンからの印象は悪化する一方です。
また、DAITA氏は自身の公式サイトで、次のような声明を発表しました。
今村栄喜はメンバーである私に一切の確認を行うこともなく「今村栄喜 名義」でSIAM SHADE商標登録を単独申請していました。
今村栄喜は「SIAM SHADE」の商標権の私物化、及び独占を企てたものと推測しますが、当然ながらその申請は2025年7月完全に特許庁により「拒絶」されました。
私から見てこうした行為は、SIAM SHADEの存在、メンバーを冒涜する象徴的な行為だと感じました。
このように、今村栄喜は2024年11月21日 SIAM SOPHIAの発表と同日に、単独で特許庁に対して、「SIAM SHADE」の商標登録を申請していた事や、先程述べた「2025 SIAM SOPHIA FINAL 開催決定」の発表を知った事で、私は「本訴訟」を提訴する覚悟を決めました。
引用元 URL https://www.daita-ism.com/index.html#c1=message
っと声明を出しました。
この発言からも、DAITA氏の怒りがいかに深いかがうかがえます。
ボーカルの栄喜氏に対しては、DAITA氏だけでなく多くのファンからも厳しい視線が向けられているようです。
今後予想される問題点
SOPHIA×SIAM SHADEメンバーによるスペシャルユニットSIAMSOPHIA
10月13日(月・祝)TOYOTA ARENA TOKYO
『2025 SIAMSOPHIA FINAL』開催決定!【チケット最速先行の情報は下記から】
🔗 https://t.co/BlmmVvdgpj pic.twitter.com/Iv2kpelXD2— SIAM SOPHIA (@siamsophia60726) June 13, 2025
最も懸念されるのは、裁判の長期化と音楽活動の停止です。
バンドやグループ間の訴訟は、判決が出るまでに時間がかかるうえ、双方が精神的にも経済的にも大きく疲弊してしまいます。
仮に“グレーゾーン”で活動を続けたとしても、「仲間を訴えた」「和解できないバンド」というレッテルがついてしまい、同業者からの信頼を失うリスクも少なくありません。
何より、ファンが一番望んでいるのは“誰が勝つか”ではなく、「また音楽を聴ける日が来ること」です。
現在、SIAM SOPHIAとしての活動や、LUNA SEA主催のフェス「LUNATIC FEST.」への出演も控えています。
しかし、メンバー間の不仲問題や楽曲使用の許可を巡る対立が続く中では、業界関係者や他のアーティストから「今は関わりづらい」と見られても不思議ではありません。
このまま事態が悪化すれば、音楽活動だけでなく、今後の出演機会にも影響を及ぼす可能性があります。
筆者が思う理想の解決方法
現実的な最善策は、4人のメンバーが早期に誠意ある謝罪と和解の意思を示すことです。
プライドを捨てて、「迷惑をかけた」「未熟だった」と認めることが、信頼回復の第一歩になると思います。
筆者が考える理想的な対応は次のとおりです。
- メンバー4人は一時的に活動を停止し、SNSでの発信も控える。
- DAITA氏に対し、誠意を持って正式に謝罪する。
- もし和解が成立した場合は、5人連名で声明を発表する。
- そして最終的には、SIAM SOPHIAのステージでDAITA氏を迎え、SIAM SHADEの楽曲を共に演奏する。
この流れこそが、ファンにとって最も納得でき、感動的な形ではないでしょうか。
バンドメンバー間のトラブルは、これまでも数多くありました。
たとえば――
- X JAPAN(YOSHIKI × TOSHI)
- BOØWY(氷室京介 × 布袋寅泰)
- ハウンドドッグ
など。
確執を乗り越えて再びステージに立った例もあります。
成功できた理由は、「誰が正しいか」ではなく、“音楽を続けること”を最優先にしたからです。
DAITA氏も、もし4人の真摯な謝罪と誠意が見えれば、受け入れる可能性は十分にあるかもしれません。
まとめ
- DAITA氏が元メンバー4人を提訴し、関係悪化が再燃
- 所属事務所の仲裁がないため、当事者同士での解決が不可欠
- 長期化すれば、活動停止やイメージ低下のリスク
- 筆者の理想は「早期謝罪+和解」で音楽活動の再開を目指すこと
バンドの歴史はトラブルと再生の繰り返し。
今回も“音楽の力”で、再びファンの前に立てる日が来ることを願うばかりです。

