DTMや曲作りを始めると、一度は気になるのが「作曲と編曲って何が違うの?」という疑問です。
SNSでもこんな話題を見かけます。
- 作曲した人が一番すごい?
- 編曲って音を足してるだけ?
- ミックスとは何が違う?
結論から言うと、
- 作曲=曲の骨格を作る
- 編曲=曲の見せ方を作る
このイメージで考えるとかなりわかりやすくなります。
では詳しく見ていきましょう。
作曲とは?
まず作曲。
作曲は、曲そのものを作る工程です。
具体的には、
- メロディ
- コード進行
- 曲構成
このあたりを決めます。
極端な話、鼻歌だけでも成立する部分です。
たとえば同じメロディを、
- ピアノで演奏する
- ギターで演奏する
楽器が変わっても曲自体は変わりません。
ここが作曲の領域です。
編曲とは?
次に編曲です。
編曲は、曲を魅力的に聴かせるための演出や構成を作る工程です。
具体例はこちら。
- ドラムを入れる
- ギターを追加する
- シンセを足す
- イントロを作る
- 展開を変える
- テンポを調整する
つまり同じ曲でも、
- ロック調
- ブルース調
- EDM調
- バラード調
こう変化させるのは基本的に編曲です。
料理で例えるなら、
編曲=調理方法
というイメージが近いです。
漫画で例えるともっとわかりやすい
編曲=作画
原作担当は作品の核を作る。
作画担当は、その魅力を最大限に引き出す。
もちろん完全一致ではありません。
実際は編曲側の提案で曲そのものが変わることもあります。
ただ、役割の違いをイメージするにはかなり近い考え方です。
カバーとの違い
カバーは、他人の曲を演奏・発表すること。
編曲は、曲の見せ方を変えること。
たとえば、
→ カバー・原曲をロック風やEDM風に変える
→ 編曲したカバー
こういう違いになります。
エフェクトや効果音は作曲?編曲?ミックス?
たとえば、
- 特定部分だけディレイを強くする
- ケロケロボイス
- FX追加
- 逆再生演出(リバース)
こうした表現は、基本的にはミックスや音響演出寄りです。
ただし、曲全体の印象を変えるレベルになると、アレンジ(編曲)として扱われることもあります。
そのため現代のDTMでは完全に切り分けるのが難しい場面もあります。
作曲向き・編曲向きは人によって違う
作曲に向いている人
- メロディが浮かぶ
- 世界観作りが得意
- 独創性が高い
- 新しい発想が出る
頭の中には完成形があるけど、仕上げは苦手というタイプもいます。
編曲に向いている人
- 音を整理する
- 魅力を引き出す
- 聴きやすく整える
- 完成度を上げる
ゼロから作るのは苦手でも、素材を渡されると一気に化けさせる人もいます。
どちらが上という話ではなく、得意分野の違いです。
権利はどう違う?
一般的な商業音楽では、
- 作曲=印税対象になりやすい
- 編曲=買い切り契約も多い
というケースがあります。
ただし、編曲にも創作性が認められる場合は権利が発生することがあります。
契約内容によって変わるため、一律ではありません。
まとめ
- 作曲=曲の骨格を作る
- 編曲=曲の見せ方を作る
- カバー=他人の曲を演奏する
- ミックス=音の仕上げを作る
そして、作曲が上、編曲が下ではありません。
どちらも別職種レベルで求められる能力が違います。
DTMだと全部ひとりでやることも多いですが、本来はそれぞれ専門性の高い仕事です。

