
今回は、ビジュアル系の中でも独特の存在感を放つバンド「RAZOR(レザー)」について紹介します。
エモーショナルで攻撃的、まるで“剃刀”のように鋭いサウンドと世界観が特徴のバンドです。
RAZORは2016年、東京で結成されました。
コンセプトは「神経に触れる音像、叫びで全てを切り刻むスパット」。
名前の通り、切れ味鋭い音楽性でシーンに登場しました。
結成メンバーとその経歴
そして1st MINI ALBUM『RED INVISIBLE』は未だに凄まじい勢いでロングセラー中。
1stが売れ続けているのはとても嬉しい事です。メンバーも時には喧嘩をしたり、讃えあったりしながら制作に挑んだ甲斐があるってもんです★
その後もDNA、LIQUID VAIN、ワンマンツアーと怒涛に攻め立てましたね。 pic.twitter.com/bI1HUlkbvw
— RAZOR official (@RAZOR_official_) December 31, 2017
結成当初のメンバーは以下の5人。
Guitar:剣(つるぎ)
Guitar:衍龍(こうりゅう)
Bass:IZA(いざ)
Drums:哲也(てつや)
この5人は全員、前のバンドで実績を積んだ“実力派”でした。
猟牙はBORN、剣はSadie、IZAはシリアル⇔NUMBERやDOWNER、衍龍と哲也はMy BACTERIA HEAT IsLANDとして活動しており、それぞれが異なる音楽的バックグラウンドを持っていました。
結成のきっかけ
【チケット情報】
ついに明日、チケット一般発売開始です!お見逃しなく!11月30日㈬ RAZOR 1st ONEMAN LIVE『RED INVISIBLE』in 新宿ReNY
各プレイガイドの詳細はコチラ▶ https://t.co/PokuqtdNsd pic.twitter.com/sBRDl4w8JX
— RAZOR official (@RAZOR_official_) November 5, 2016
RAZORが生まれたきっかけは、猟牙と剣の再会でした。
2015年にSadieが活動休止、翌年にはBORNの解散が決定。
そんな中、剣が猟牙を食事に誘い、自作のデモ音源を聴かせたことが始まりだったそうです。
その完成度に衝撃を受けた猟牙が「一緒に新しいバンドをやろう」と決意。
こうしてRAZORが結成されました。
初ライブは2016年10月16日、なんとZepp Tokyo。
詳細をほとんど明かさずに大きな会場で始動ライブを行い、同年11月30日には1stミニアルバム『RED INVISIBLE』をリリース。
デビュー作とは思えない完成度で、ビジュアル系シーンに強烈な印象を残しました。
RAZORの音楽性
RAZORのサウンドは、ひとことで言えば「重くて激しい」。
ただし、それだけでは終わらず、メロディアスで切ない楽曲も多く、幅広い音楽性を感じさせます。
激しさの中に漂う哀しさ、そして叙情的な旋律。
そのバランスがRAZORの魅力のひとつです。
ギタリストの剣は、「見た目のかっこよさではなく、音楽の根本があるからこそこのビジュアルで表現している」と語っています。
つまり、外見よりも中身に“本物の理由”があるということです。
ライブの特徴
RAZORのライブは、一体感をとても大切にしています。
観客と一緒に作り上げるステージで、熱量が高く、まるで“地獄絵図のような盛り上がり”になることもしばしば。
激しいだけではなく、感情がぶつかり合うような体験がそこにはあります。
おすすめの代表曲3選
・DNA(2017)
ファーストシングル。
メタルコア的なサウンドの中に、切ないメロディが絡み合う楽曲。
ライブでは定番の盛り上がり曲です。
・瓦礫(2021)
ミニアルバム『PARASITE INVISIBLE』に収録。
争いや破壊を繰り返す世界をテーマにした歌詞が印象的。
YouTubeのMVでは幻想的で重厚な映像表現も楽しめます。
・UNION(2022)
9thシングル。
令和のVKロックとしての進化を感じさせる作品で、RAZORの新しい方向性を示した1曲。
海外のファンからも多くのコメントが寄せられています。
転機と試練:メンバー脱退からコロナ禍へ
ドラムやってきて新しい出会いと貴重な経験をRAZORで沢山出来ました
みんながくれた言葉きっと忘れません
曲は残る
バンドのそこがいいところです
是非可愛がってね
互いに違う道
背中見せて進んでも何処かで繋がってるかもね
人生色々
これからの俺も皆んなも幸あれです
本当に3年間ありがとう
またね— 哲也 エンドウテツヤ (@tetuya_haze) December 31, 2019
その後、新ドラマーとしてNIKKYが加入します。
RAZORに加入しました。
皆様どうぞ宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/h2iekYSNhP— NIKKY (@NIKKYSIXX_RAZOR) March 17, 2020
しかし、再スタートを切った直後にコロナ禍が直撃。
ライブ活動が制限され、思うように動けない時期が続きました。
それでも彼らは止まりませんでした。
配信ライブや人数制限下での公演など、できることを続けながら音楽を届け続けたのです。
ベストアルバム『残光』とテレビ主題曲
■本日のライブ
2024年11月12日(火)
RAZOR 8th ANNIVERSARY ONEMAN TOUR VIII – eighth -@ 柏PALOOZA
OPEN 18:00 / START 18:30
GOODS先行販売:16:30~17:30 pic.twitter.com/zTb1ebteAv— RAZOR official (@RAZOR_official_) November 13, 2024
2024年10月、RAZORはベストアルバム『残光』をリリース。
結成からの歩みを凝縮した内容で、ファンにとっても集大成的な作品になりました。
収録曲「AfterGlow」は、テレビ東京番組「 All Night Music 」(2024年11月)のテーマ曲にも採用。
同アルバムの「さよなら」と対になる形で、“別れ”と“出会い”をテーマにした2曲がRAZORの進化を感じさせます。
音楽的ルーツと影響
RAZORのメンバーには共通して「ジャンヌダルク」からの強い影響があります。
他にもLUNA SEAやGLAYなど、90年代の王道V系を聴いて育った世代。
その系譜を現代的に受け継ぎ、新しいV系ロックを形にしているのがRAZORだと言えるでしょう。
現在の活動とこれから
2024年には結成8周年を記念した全国ツアーを開催。
そして2025年10月からは9周年ワンマンツアーが予定されています。
10月17日には最新シングル『In CREATURE』をリリース予定。
さらにザアザア、ダウト、XANVALAなどとの共演ライブも決定しており、勢いは止まりません。
RAZORが掲げる大きな目標は「武道館に立つこと」。
結成10周年となる2026年に向けて、彼らはさらに前進し続けています。
まとめ
RAZORの魅力は、ビジュアル系という枠にとらわれない“自由なスタイル”にあります。
攻撃的でありながら感情的、重厚でありながら繊細。
その両面を持つ彼らの音楽は、聴く人の心に鋭く突き刺さるはずです。
国内だけでなく、海外のファンも増えているRAZOR。
彼らの挑戦は、まだまだ続きます。




