炎上|お返事まだカナ?おじさん構文がなぜ叩かれたのか|ボカロファンが分かれた3つの理由を徹底解説


ネットで騒ぎになった、吉本おじさん氏の楽曲『お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️』。
YouTubeで再生数3000万回を突破し、大きな話題になっています。

一方で「これは音楽じゃない」「ボカロ文化が終わった」といった厳しい意見も多く、ネット上では賛否が真っ二つに。なぜここまで炎上したのか?

この記事では、その理由をわかりやすく考察していきます。




お返事まだカナ?おじさん構文ってどんな曲?

この曲は、その名の通り“おじさん構文”をテーマにしたネタ曲です。
MV(ミュージックビデオ)はLINEのやり取り風になっていて、絵文字だらけの男性キャラが、女の子「雨衣(うい)」ちゃんにメッセージを送るという構成。

「💦」「😁」「❗️」といった絵文字を多用したメッセージに、雨衣ちゃんが冷静にツッコミを入れるテンポ感がクセになります。
ピコピコしたゲームサウンドとキャッチーなメロディで、思わず口ずさんでしまう人も多いはず。

ただし、この“ネタっぽさ”が一部のリスナーには受け入れられず、以下のような批判も見られました。

  • 「TikTok狙いの一発ネタ」
  • 「ボカロ文化が安っぽくなった」
  • 「音楽じゃなくてコント」

一方で、「ネタ曲もボカロの魅力のひとつ」「純粋に楽しめばいい」という擁護派も多く、SNSでは大論争に発展しました。

なぜここまで叩かれた?3つの理由を考察


ネタ曲に見えるこの作品が、なぜここまで大きな騒ぎになったのでしょうか。
そこには、現代のネット文化やボカロシーンの「求めてるものの違い」が関係しているように思います。

① 「ボカロに求めるもの」の違い


批判の中でも特に多かったのが、「ボカロ文化の衰退」という意見。
その背景には、リスナーそれぞれが持つ“ボカロに求めるもの”の違いがあるように思います。

初期のボカロシーンは、「みっくみくにしてあげる♪」のようなネタ曲や、個性全開の実験的な作品が多く、「自由で何でもアリ」が魅力でした。

しかし、時代が進むにつれ、YOASOBIや米津玄師、そしてキタニタツヤといった“ボカロ出身アーティスト”がメジャーシーンで成功を収めたことで、

  • 「ボカロ=クオリティの高い音楽」
  • 「アーティスティックで完成度の高い作品」

というイメージが広がっていきました。

その結果、

  • 昔からのファン:「ボカロは自由で面白い遊び場」
  • 最近のファン:「ボカロは洗練された芸術的な音楽」


という“理想像のズレ”が生まれたのかもしれません。

だからこそ、今回のようなネタ要素の強い曲が人気になると、「自分の好きなボカロ像とは違う」と感じてしまう人が出てきたのではないでしょうか。

② 「おじさん構文」というテーマの微妙さ


「おじさん構文」は、ネットミームとしては面白い反面、特定の世代の言葉遣いをネタにする要素もあります。
そのため、「自分たちがからかわれているようで不快」と感じた人がいたのも事実。

曲のテーマが笑いのツボにハマった人には刺さりますが、そうでない人には「馬鹿にしてるように見える」と受け止められてしまった可能性もあります。

③ 「再生回数が稼げればいい」への疑問


この曲のMVは短く、テンポよく笑える構成で、明らかにSNSでのバズを意識しています。
その「再生数を狙う感じ」が、一部のリスナーには「軽すぎる」「真剣に作っていない」と映ったようです。

一方で、「たくさんの人が楽しんでいる」「バズてるんだから成功でしょ」という意見もあり、
“中身を重視する派”“バズを重視する派”の価値観のぶつかり合いが起こったように見えます。

まとめ

 炎上はボカロ文化が元気な証拠?

『お返事まだカナ?おじさん構文』が炎上した背景には、

  • 「ボカロに求めるもの」の違い
  • テーマに対する感じ方の差
  • バズ文化への賛否

といった複数の要素が絡み合っていました。

でも、裏を返せば、ここまで議論になるということは、それだけ多くの人が「ボカロ」という文化に関心を持っているということ。
賛成も反対も含めて“熱量”があることこそ、ボカロシーンが今も生きている証拠なのかもしれません。

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