
ネットで騒ぎになった、吉本おじさん氏の楽曲『お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️』。
YouTubeで再生数3000万回を突破し、大きな話題になっています。
一方で「これは音楽じゃない」「ボカロ文化が終わった」といった厳しい意見も多く、ネット上では賛否が真っ二つに。なぜここまで炎上したのか?
この記事では、その理由をわかりやすく考察していきます。
お返事まだカナ?おじさん構文ってどんな曲?
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— 雨衣@うたの練習中🌧 (@ui_roid) May 29, 2025
この曲は、その名の通り“おじさん構文”をテーマにしたネタ曲です。
MV(ミュージックビデオ)はLINEのやり取り風になっていて、絵文字だらけの男性キャラが、女の子「雨衣(うい)」ちゃんにメッセージを送るという構成。
「💦」「😁」「❗️」といった絵文字を多用したメッセージに、雨衣ちゃんが冷静にツッコミを入れるテンポ感がクセになります。
ピコピコしたゲームサウンドとキャッチーなメロディで、思わず口ずさんでしまう人も多いはず。
ただし、この“ネタっぽさ”が一部のリスナーには受け入れられず、以下のような批判も見られました。
- 「TikTok狙いの一発ネタ」
- 「ボカロ文化が安っぽくなった」
- 「音楽じゃなくてコント」
一方で、「ネタ曲もボカロの魅力のひとつ」「純粋に楽しめばいい」という擁護派も多く、SNSでは大論争に発展しました。
なぜここまで叩かれた?3つの理由を考察
歌うの難しソ〜〜😅💦
雨衣チャン☔すごいネ❣️#お返事まだカナおじさん構文 #雨衣のおうた #VoiSona pic.twitter.com/Ci9FX6uz5G— 吉本おじさん (@yoshimotoojisan) June 11, 2025
ネタ曲に見えるこの作品が、なぜここまで大きな騒ぎになったのでしょうか。
そこには、現代のネット文化やボカロシーンの「求めてるものの違い」が関係しているように思います。
① 「ボカロに求めるもの」の違い
批判の中でも特に多かったのが、「ボカロ文化の衰退」という意見。
その背景には、リスナーそれぞれが持つ“ボカロに求めるもの”の違いがあるように思います。
初期のボカロシーンは、「みっくみくにしてあげる♪」のようなネタ曲や、個性全開の実験的な作品が多く、「自由で何でもアリ」が魅力でした。
しかし、時代が進むにつれ、YOASOBIや米津玄師、そしてキタニタツヤといった“ボカロ出身アーティスト”がメジャーシーンで成功を収めたことで、
- 「ボカロ=クオリティの高い音楽」
- 「アーティスティックで完成度の高い作品」
というイメージが広がっていきました。
その結果、
- 昔からのファン:「ボカロは自由で面白い遊び場」
- 最近のファン:「ボカロは洗練された芸術的な音楽」
という“理想像のズレ”が生まれたのかもしれません。
だからこそ、今回のようなネタ要素の強い曲が人気になると、「自分の好きなボカロ像とは違う」と感じてしまう人が出てきたのではないでしょうか。
② 「おじさん構文」というテーマの微妙さ
「おじさん構文」は、ネットミームとしては面白い反面、特定の世代の言葉遣いをネタにする要素もあります。
そのため、「自分たちがからかわれているようで不快」と感じた人がいたのも事実。
曲のテーマが笑いのツボにハマった人には刺さりますが、そうでない人には「馬鹿にしてるように見える」と受け止められてしまった可能性もあります。
③ 「再生回数が稼げればいい」への疑問
この曲のMVは短く、テンポよく笑える構成で、明らかにSNSでのバズを意識しています。
その「再生数を狙う感じ」が、一部のリスナーには「軽すぎる」「真剣に作っていない」と映ったようです。
一方で、「たくさんの人が楽しんでいる」「バズてるんだから成功でしょ」という意見もあり、
“中身を重視する派”と“バズを重視する派”の価値観のぶつかり合いが起こったように見えます。
まとめ
『お返事まだカナ?おじさん構文』が炎上した背景には、
- 「ボカロに求めるもの」の違い
- テーマに対する感じ方の差
- バズ文化への賛否
といった複数の要素が絡み合っていました。
でも、裏を返せば、ここまで議論になるということは、それだけ多くの人が「ボカロ」という文化に関心を持っているということ。
賛成も反対も含めて“熱量”があることこそ、ボカロシーンが今も生きている証拠なのかもしれません。


