【徹底解説】猫村いろは Synthesizer V AI版の特徴まとめ|V4版との違いも比較!


今回は、Synthesizer V2で発売される「AI猫村いろは」の過去から最新までご紹介します。

猫村いろはは、2010年10月22日にAHSから発売されたVOCALOID2の音声ライブラリです。

彼女はサンリオの子会社「サンリオウェーブ」とAHSが共同で企画したキャラクターで、ハローキティと一緒に登場するコンテンツとして誕生しました。

2010年7月にはゲーム化もされており、その影響で名前を知っている人も多いかもしれません。

よく誤解されますが、猫村いろはは「ハローキティの擬人化」ではなく、「ハローキティが大好きな普通の女の子」という設定です。

当初は中の人(声優)が非公開でしたが、V4版の発売に伴い、歌手の佳館杏ノ助さんであることが発表されました。

設定年齢は14歳。

見た目に似合わず、大人っぽくも少年っぽくも聞こえる声が特徴で、広い音域とクリアな発声を追求して制作されたといわれています。

萌え系キャラクターでありながら、可愛い系の曲よりもドラマチックで感情的な曲との相性が良い点も人気の理由のひとつです。

そして今日で、猫村いろははVOCALOIDデビュー13周年を迎えます。

ちなみに、発売日の10月22日は誕生日ではなく、公式の誕生日は5月14日です。




おすすめの代表曲

猫村いろはは、デビュー当初から多くのクリエイターに愛されてきました。
中でもおすすめの代表楽曲には以下のような作品があります。

 桜吹雪と朧月/きむたのボカロチャンネル

→ 和風ロック調の名曲で、いろはの力強い発声と和風テイストが完璧にマッチしています。

 ネコネコ☆スーパーフィーバーナイト/samfree


→ ユーロビートでアップテンポな曲。ノリノリでテンションUP間違いないし。

 狐の少女と鈴の音/Laplus P


→ 人間になりたい狐のお話。胸が苦しくなる切ない曲です。

いろはの歌声は、アップテンポな曲よりも感情を込めて歌うバラードやシアトリカルな曲で特に真価を発揮します。

Synthesizer V2 猫村いろはとは?

 2025年10月22日に発売されます

今回のいろはは、VOCALOID時代から大きく進化。
AI技術を使った歌声合成で、表情豊かに、そしてめちゃくちゃ自然に歌えるようになっています。

猫村いろは(Synth V2版)の特徴まとめ

項目 内容
ソフトウェア Synthesizer V Studio AI
エンジン AI音声合成(CeVIO AIとは異なる独自技術)
声の印象 明るく芯のある声。旧V4版よりも自然で伸びやか
対応言語 日本語
開発・販売 Dreamtonics(開発)/AHS(販売)
推奨用途 ポップス、アニメソング、明るいロック系
旧V4版との違い 声質はそのままに、より自然なAI発声と表現力を実現

どんな声になったの?


Synth V版のいろはは、とにかく自然で表情豊か。
高音はスッと抜けて伸びやか、中音域は芯があって力強く、低音は落ち着いた渋さがあります。

まさに「かわいいだけじゃない、カッコいいボーカル」。
VOCALOID版の少しデジタルっぽい声が好きだった人も、AI版のリアルな歌い方に驚くと思います。

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声の特徴と音域分析


猫村いろはの声は、AHS製VOCALOIDの中でも特に明るく澄んだトーンが特徴です。
声質はやや硬めで、芯がしっかりしており、感情の起伏を表現しやすいタイプ。

音域としては、

  • 推奨音域:A3~E5
  • 得意音域:C4~C5

あたりが最も自然に響きます。

高音ではクリアに抜ける透明感があり、低音では落ち着いた温かみを感じさせます。
「可愛い声」よりも「強くて綺麗な声」という印象が強く、演劇的なボーカル表現に向いています。

V4猫村いろはとの違い

2015年に発売された「V4 猫村いろは」は、VOCALOID4エンジンによってより自然な表現が可能になりました。
主な違いは以下の通りです。

比較項目 VOCALOID4版 Synthesizer V2版
発売年 2015年(AHS) 2025年(AHS)
エンジン VOCALOID4 Synthesizer V Studio 2(AI対応)
音声の自然さ 滑らかで聴きやすいが、機械的な響きもあり AI技術でより自然で人間的な発声を実現
声の印象 透明感と芯のある力強さ 柔らかく感情的。ハスキー~ドラマチックまで幅広く表現可能
表現力 ベロシティやピッチ調整で手動表現が中心 AIによる自動抑揚・発音補正でナチュラルに
対応機能 グロウル・クロスシンセシス対応 7種類のボーカルスタイル+AI発音補正・グロウル対応
得意ジャンル ロック・ドラマ系 ロック・バラード・アニソンなど幅広く対応
価格 オープン価格(当時 約12,000円前後) 10,780円(税込)
まとめ V4は“デジタル感×力強さ”が魅力 V2版はいろはの“感情と表情”をさらに引き出した進化形

V4では発音の滑らかさと息遣いの自然さが増し、より「人間らしい歌声」に進化しました。
一方で、V2特有のデジタル感・芯の強さを好むファンも多く、両者にはそれぞれ異なる魅力があります。

まとめ

猫村いろはは、サンリオ発のユニークなコラボVOCALOIDとして誕生し、かわいらしい見た目と力強い歌声のギャップで今も根強い人気を誇ります。

これからも周年の節目には、彼女の過去曲を聴き返してみるのもおすすめです。
13年経っても、いろはの歌声は今なお鮮やかに響き続けています。

SynthesizerV2・重音テト 発売決定!!

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