
今回は、筆者が実際に使っている「迷わないミックスの基本手順」を解説します。
ミックスはやり方が多すぎて迷いがちですが、あらかじめ流れをテンプレ化しておくことで、かなり楽になります。
特に、
- 何からやればいいかわからない
- 毎回やり方が変わってしまう
- ミックスで沼っている
という方には参考になる内容です。
ミックスの基本手順(テンプレ)
- 素材の音量を-12dB前後に整える
- フェーダーで音量バランス・パンニング調整
- EQ・コンプなどで音作り
- フェーダーで微調整
- マスタートラックのピークを-3〜-6dBに収める
この順番はほぼ毎回変わりません。
基準を決めているので、迷いにくくなるのがポイントです。
なぜテンプレ化するのか
筆者の考えとしては、
👉 作曲がメインなら、作曲に集中するべきです。
ミックスに時間をかけすぎると、本来やるべき「曲作り」が止まってしまいます。
だからこそ、ミックスは“迷わない仕組み”を作ることが重要です。
① 素材の音量を-12dB前後に整える

目安はピーク-12dB前後です。
調整方法は素材によって変わります。
- 打ち込み音源 → プラグイン側で調整
- アンプシミュ → アンプ側で調整
- オーディオ素材 → クリップゲインで調整
本来はパートごとに適正値がありますが、覚えるのが面倒なので、
👉 -12dB前後で統一するのがおすすめです。
② フェーダーでバランス・パンニング
- どのパートを前に出すか
- 左右の広がり(パンニング)
ここで曲の“土台”が決まります。
③ EQ・コンプで音作り
- EQ
- コンプレッサー
- サチュレーション
などを使って調整します。
また、iZotope NeutronのようなAI系プラグインを使うのもこの段階です。
ここが重要ポイント
👉 ②で作ったバランスを崩さないこと
EQやコンプを使うと音量が変わるので、
- 上がったら下げる
- 下がったら上げる
を意識してください。
BypassのON/OFFで確認するのがコツです。
④ フェーダーで微調整
ここで“仕上がり”が決まります。
⑤ マスターのピークを確認

目安は
👉 -3〜-6dB
これはマスタリングで音圧を上げるための「余白」です。
ミックスで音量を上げすぎると、
- 潰れる
- 歪む
- 抜けなくなる
といった状態になりやすいので注意です。
補足① VUメーターについて

いわゆるゲインステージング
設定はシンプルです。
- 基準:-18dBFS
- メーターが0付近になるよう調整
より正確に調整できるため、ミックスのクオリティは上がりやすいです。
ただし、
👉 作業量が増えるのがデメリット
作曲もやりながら細かく調整すると、かなり時間がかかります。
そのため、
- 音作りメイン → 使うのもアリ
- 作曲メイン → 知識として知るだけでOK
このスタンスがおすすめです。
補足② 再生環境の考え方

結論としては、
👉 狙った音になっていないなら見直しは必要です。
ただしその前に、
👉 基準となる再生環境を決めることが重要です。
例えば
- モニタースピーカー
- ヘッドホン
- スマホ
複数ある場合は、
- どれを基準にするか
- 平均で判断するか
を決めておくと迷いません。
判断のコツ
例:
- スピーカー → +5dBがちょうどいい
- ヘッドホン → 0dBがちょうどいい
👉 中間の+2.5dBで調整する
このように「平均」を取るのも有効です。
チェック用スピーカーのおすすめ

例えば、Anker Soundcore 2
- 価格が手頃
- AUX接続可能
- 防水で普段使いもOK
という感じで、チェック用途として優秀です。
まとめ
今回のポイントをまとめます。
- ミックスは「手順のテンプレ化」が重要
- 音量は-12dB前後で統一すると楽
- バランス → 音作り → 微調整の順番を守る
- マスターは-3〜-6dBで余白を残す
- 迷いを減らすことがクオリティUPにつながる
👉 ミックスは“上手くなる”より“迷わない”が先です。
この流れを固定するだけで、作業スピードもクオリティも一気に安定します。


