
今回はLa’cryma Christi(ラクリマ・クリスティ)について結成から再結成までを解説します。
かつて「ビジュアル系四天王」の一角として90年代後半を駆け抜けた彼ら。
そんなラクリマが、2025年に12年ぶりの再始動を発表しました。
この記事では、
- ラクリマがどんなバンドだったのか
- 解散・再結成・そして再始動までの流れ
- 現在のメンバーの活動や再始動の背景
これらをわかりやすくまとめていきます。
当時をリアルタイムで知っている人は「懐かしい!」と感じるはず。
そして若い世代の人も、「このバンドがなぜ伝説なのか」が分かる内容になっています。
La’cryma Christi~結成のきっかけ
La’cryma Christiは1994年に大阪で結成された5人組バンドです。
メンバーは以下の5人。
ギター:HIRO
ギター:KOJI
ベース:SHUSE
ドラム:LEVIN
もともとは1991年に結成された「STRIP D LADY(ストリップ・ディ・レディ)」が前身バンド。
そこにベースのSHUSEが加入したことで、94年に現在の「La’cryma Christi」に改名しました。
バンド名には「キリストの涙」という意味があり、「誰も見たことがない“キリストの涙の色”を、自分たちの音楽で表現したい」という想いが込められています。
インディーズから一気に人気爆発
ラクリマは結成当初から演奏力の高さとTAKAのハイトーンボイスで注目を集め、インディーズ時代のCDは何度も再プレスされるほどの人気を誇りました。
そして1997年、シングル「Ivory trees」でメジャーデビュー。
ちょうどビジュアル系全盛期であり、「ビジュアル系四天王(ラクリマ、シャズナ、ファナティッククライシス、FANATIC CRISIS)」の一角として一気にブレイクしました。
代表曲3選
ラクリマの魅力は、メロディの美しさとプログレッシブな構成にあります。
代表曲を3曲ピックアップして紹介します。
・「With-you」(1998年)
初のオリコンTOP10入りを果たした曲。
TV朝日『サンデージャングル』のエンディングテーマにも起用。
恋の始まりと終わりの狭間を描いた抽象的な歌詞が印象的です。
・「未来航路」(1998年)
アニメ『ナイトウォーカー 真夜中の探偵』ED曲。
ラクリマ最大のヒットナンバーで、今でも多くの人がこの曲名で彼らを思い出します。
耳に残るメロディと広がりのあるバンドサウンドが特徴。
・「In Forest」(1998年)
インディーズ時代の名曲「Forest」をセルフリメイクした楽曲。
繊細で美しいメロディと展開が、ラクリマらしさを最も象徴しています。
ラクリマの魅力は、メロディの美しさとプログレッシブな構成にあります。
代表曲を3曲ピックアップして紹介します。
解散と再結成
順調に活動を続けていたラクリマですが、2005年にギターのKOJIが脱退。
理由は「音楽性の違い」でした。
当時のラクリマはハードロック路線に傾きつつあり、ポップ寄りの楽曲を得意とするKOJIとの方向性が噛み合わなくなったのです。
その後、4人体制で活動を続けるも、2007年に一度解散。
メンバーそれぞれが別の道を歩み始めました。
しかし2009年、Vロックフェスティバルで奇跡の再結成!
当初は一夜限りの予定でしたが、翌年ツアーを開催するほどファンの熱気が凄まじく、「やっぱりラクリマは特別」と多くの人に再認識されました。
その後の活動と悲しい出来事
2012年にはメジャーデビュー15周年ツアーを開催し、2017年には20周年を記念した2枚組ライブアルバムも発売。
しかし、2022年にギタリストのKOJIが逝去。
少しショックな内容も含まれているかもしれませんがファンのみんなに今後の活動を告知していくためにも、一度現状の身体の状態も含めた病状をお伝えしようと思って長文になりますがオフィシャルサイトにアップしました。https://t.co/S2rh9FMO3I
— ALICE IN MENSWEAR KOJI (@ALvinoKOJI) February 22, 2022
多くのファンとバンド仲間が深い悲しみに包まれました。
メンバーの現在
TAKAは、現在ジュエリー会社「ベルエトワール」の代表取締役を務めています。
創業者は彼の父であり、『ももこの宝石物語』にも登場する岡本憲将氏。
まさに音楽から宝石へと異色のキャリアを歩んでいます。
HIROは、Acid Black Cherryのサポートギタリストやソロ活動など精力的に音楽を続けています。
2024年にはKOJIを追悼するライブも開催し、TAKAも11年ぶりにステージへ立ちました。
SHUSEは、44MAGNUMやトリックなど様々なバンドを渡り歩き、現在も現役ベーシスト。
LEVINはサポートドラマーとして活動中で、最近ではSHAZNA30周年ライブやFANTASTIC CRISISのサポートも務めました。
そして2025年、再始動へ
2025年5月8日、ラクリマが12年ぶりの再始動を発表!
きっかけは、同年11月に幕張メッセで行われる大型フェス「CROSSROAD FES」。
🎫チケット一般発売中!
[DAY-2] THANK YOU SOLD OUT‼️
[DAY-1]も残りわずか‼️
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CROSS ROAD Fest
幕張イベントホール
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●11/15(土)
O/12:00 S/13:00
20:30頃終演予定
●11/16(日)
O/10:30 S/11:30
19:10頃終演予定▼チケットの詳細はこちらhttps://t.co/VlIKdRWywk#CRFest pic.twitter.com/JDgESJvYW1
— CROSS ROAD Fest (@crossroadfest) September 9, 2025
SHAZNA、Plastic Tree、Psycho le Cémuなどが出演する豪華イベントです。
ラクリマは「KOJIの魂と共に」を掲げ、4人体制(TAKA・HIRO・SHUSE・LEVIN)+サポートギタリストSHINOBUを迎えての新スタート。
本日KOJIさんにご挨拶してきました。ラクリマの名に泥を塗らないよう、KOJIさんに褒めていただけるよう、頑張ってきます。見守っていてください。とお願いしてきました。いただいたピックはステージに持って行こうと思います。ありがとうございました。よろしくお願いします pic.twitter.com/MDtGp0n6ty
— Shinobu (@shinobu0224_) October 23, 2025
SHINOBUはNightmareや乃木坂46などにも楽曲提供している実力派ギタリストで、メンバーからの信頼も厚い人物です。
さらに、サブスク配信の解禁や公式YouTubeチャンネルの開設など、デジタル世代への再発信もスタートしました。
全国ツアー「NIGHT FLIGHT -FINAL CALL-」
再始動を記念して、全国ツアーの開催も決定。
ラクリマライブスケジュール
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ヴィジュアル黄金期のバンドが集結する
「CROSS ROAD Fest」にて復活
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[DAY-2] THANK YOU SOLD OUT!
[DAY-1]も残りわずか!
2025年
11/15(土)16(日)
幕張イベントホール[千葉]… pic.twitter.com/xD1Zg1QsAs— La’cryma Christi (@lacryma2025) September 24, 2025
2025年12月24日の大阪Zepp Nambaを皮切りに、2026年5月まで全国を巡る予定です。
ただし、ツアータイトルの「FINAL CALL」には「期間限定での再始動」という意味も含まれており一旦の区切りになる可能性もあります。
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🌱10月28日(火)23:59までに新規ご入会で
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\追加公演「Night Flight〜Last Finale〜」
2026/3/14(土)
LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2026/3/15(日)
LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2026/4/18(土)
柿安シティホール(三重県・桑名市民会館)… pic.twitter.com/vCgpdeJrQX— La’cryma Christi (@lacryma2025) October 23, 2025
まとめ
ビジュアル系四天王の一角として一時代を築いたラクリマ・クリスティ。
その音楽は今なお色褪せず、時代を超えて多くの人の心を掴み続けています。
KOJIの魂を胸に、再びステージへ立つ彼ら。
2025年の再始動は、まさに“伝説の続き”が始まる瞬間です。



