
みなさんは「Kanaria」さんをご存じでしょうか?
わずか10代で『KING』『エンヴィーベイビー』『アイデンティティ』といったヒット曲を次々に生み出した、天才ボカロPです。
しかも現在は、作曲だけでなく配信活動やコラボ楽曲など、マルチに活躍しています。
今回はそんなカナリアさんの活動の軌跡を、デビューから2025年現在まで、じっくりと解説していきます。
カナリアとは?天才ボカロPのプロフィール
突発性難聴になったので今後について話す
3/29 19時から配信https://t.co/BDsta5N3u9 pic.twitter.com/B9rDk4GeK4
— Kanaria (@Kanaria390) March 28, 2025
Kanariaさんは2003年生まれのボカロPで、2020年に活動を開始しました。
わずか17歳で投稿したデビュー作から、ボカロ界に激震を与えるほどの才能を見せつけたことで知られています。
音楽のジャンルとしてはエレクトロスウィングやダークポップ、ロックなどを自在に操り、
中毒性の高いリズムと独特のメロディラインで多くのファンを惹きつけています。
デビュー作『百鬼祭』でボカロ界に衝撃を与える(2020年)
Kanariaさんの初投稿は、2020年5月10日に公開された『百鬼祭(ひゃっきさい)』です。
当時まだ高校生だったにもかかわらず、完成度の高さと独特の世界観が話題を呼び、ボカロリスナーの間で一気に注目を集めました。
投稿翌日の5月11日には、有名ボカロPの「羽生まゐご」さんがTwitterで紹介。
👺👍
【初音ミク】百鬼祭【Kanaria】 https://t.co/6xbarYeSzF @YouTubeより
— 羽生まゐご (@maigo_hanyuu) May 11, 2020
これをきっかけに拡散され、ボカロファンの間で一気に人気が広がりました。
翌17日には「Sou」さんが「歌ってみた」を公開し、わずか1週間で10万再生を突破。
5月27日にはニコニコ動画で50万再生に達するという、驚異的なスピードで注目を集めました。
一躍トップボカロPへ『KING』『Envy Baby』の爆発的ヒット(2020〜2021)
その後もKanariaさんは勢いを止めず、同年8月には代表曲『KING』を投稿。
力強いサウンドと中毒性のあるメロディが話題となり、YouTubeでは1億回再生を突破しました。
続いて2021年には『Envy Baby(エンヴィーベイビー)』を発表。
独特のリズム感とダークな歌詞が特徴で、TikTokなどでもバズを起こし、ボカロを知らない層にも浸透しました。
この2曲によって、Kanariaさんは一気に“新世代の象徴的ボカロP”として地位を確立します。
『アイデンティティ』や『MIRA』など進化を続けるサウンド(2021〜2022)
2021年後半には『アイデンティティ』を投稿。
「自分とは何か」をテーマにした深い歌詞と疾走感のあるサウンドが、多くのリスナーに刺さりました。
さらに『EYE』『MIRA』『QUEEN』など、カナリアさんらしい強い個性を持った楽曲を次々に発表。
どの曲もYouTubeで数百万回再生を記録し、音楽性の幅広さと表現力の高さを示しています。
『酔いどれ知らず』が社会現象に(2022)
2022年5月2日には『酔いどれ知らず』を投稿。
この曲は一躍社会現象となり、Billboard JAPAN UGCチャートで1位を獲得しました。
キャッチーでありながら切なさを感じさせるメロディは、多くの人に刺さり、ボカロ曲として異例のヒットを記録。
YouTubeでは1億再生を突破し、ボカロPとしての実力と人気を再び証明することとなりました。
2023年~2025年:配信活動の開始とさらなる挑戦
Live2D配信の開始(2024年)
2024年8月24日、Kanariaさんは「【初配信】Kanaria、喋ります。」というタイトルで初のLive2D配信を実施しました。
これを機に、楽曲投稿だけでなく“喋るカナリア”としての活動も本格化します。
これまで謎に包まれていた素顔の一端を見せることで、ファンとの距離が一気に縮まりました。
楽曲だけでなく「バーチャルアーティスト」としての表現も広がり、活動の幅がさらに広がっています。
新曲ラッシュと多方面での活躍(2023〜2025)
2023年以降も、Kanariaさんは精力的に新曲を発表しています。
代表的なものとしては、
などがあります。
いずれもKanariaさん特有のセンスとサウンドが際立っており、YouTubeやSpotifyで高い再生数を記録しています。
また、企業コラボやゲームタイアップなども増えており、音楽業界の枠を超えて活躍中です。
健康面での試練 ― 突発性難聴を公表(2025年)
2025年3月、Kanariaさんは自身のX(旧Twitter)にて「突発性難聴になった」と報告しました。
突発性難聴になったので今後について話す
3/29 19時から配信https://t.co/BDsta5N3u9 pic.twitter.com/B9rDk4GeK4
— Kanaria (@Kanaria390) March 28, 2025
この投稿は多くのファンに衝撃を与え、SNS上では心配と応援の声が多数寄せられました。
現在のところ、詳細な経過や活動への影響については公表されていませんが、
健康を優先しながら今後も創作活動を続けていくものと見られています。
カナリアの人気曲ランキング(2025年版)
2025年時点の人気曲ランキングでは、以下の楽曲が上位にランクインしています。
古い曲から最新作までバランスよく聴かれており、リスナー層の広さがうかがえます。
筆者おすすめカナリアさんの代表曲 TOP5
🥇 第1位:「KING」
公開日:2020年8月
概要:説明不要の超代表曲!力強いビートとGUMIの圧倒的な歌声が織りなす“王の美学”。YouTube再生数は1億回を超え、世界中でカバーされるほどのモンスターソング。まさに「カナリア=KING」と言える伝説の一曲です
🥈 第2位:「QUEEN」
公開日:2020年4月
概要: “王”の前に“女王”あり。 幻想的なサウンドと美しいメロディが印象的で、静かに心を支配される感覚を味わえます。後に続く「KING」と対になるような世界観で、ファンからの人気も非常に高い一曲。
🥉 第3位:「アイデンティティ」
公開日:2020年10月
概要: “自分とは何か”を問うカナリアさん流・哲学ロック。エモーショナルな歌詞と切り裂くようなメロディラインが心に刺さります。「KING」などの派手さとは違う、内面をえぐるような感情表現が魅力です。
🏅 第4位:「Envy Baby(エンヴィーベイビー)」
公開日:2021年2月
概要:嫉妬と独占欲をテーマにした、カナリアさんらしいダークポップ。クセになるリズムとGUMIの艶やかな声が絶妙にマッチ!SNSでも爆発的にバズり、「KING」に次ぐ世界的ヒットとなりました。
🎖 第5位:「酔いどれしらす」
公開日:2022年10月
概要:酔いどれ気分でふらふらと揺れるような、不思議な浮遊感のあるナンバー。ジャズやローファイの要素を取り入れたおしゃれなサウンドが魅力です。花のように気だるげで美しいGUMIの歌声が印象的で、「カナリアさんの新境地」として話題に。
まとめ:2025年現在も進化し続ける天才ボカロP
Kanariaさんは、10代でデビューしてからわずか数年でボカロ界のトップへと駆け上がりました。
その後も進化を止めず、常に新しい挑戦を続けています。
配信活動を始め、他アーティストとのコラボやタイアップなど活動の幅を広げる一方で、
突発性難聴という試練に直面しながらも、音楽への情熱を失わない姿勢は多くのファンの心を打っています。
2025年の今も、Kanariaさんは「ボカロの未来」を形づくる存在の一人として、確かな足跡を残し続けています。



