【完全版】かいりきベア ボカロPとギタリストとは?ボカロPの経歴・代表曲・ベノム誕生から現在まで徹底解説【最新版】


今回は、タイトルにもある通り、現在のボカロ界で圧倒的な存在感を放つ「かいりきベアさん」について解説していきます。

かいりきベアさんは、2011年から活動を続けている古参ボカロP でありながら、現在も精力的に新曲を発表し続けている方です。
その影響力は非常に大きく、まさに「現ボカロ界の頂点に立つ存在」といえるでしょう。

しかし、そんな頂点に立つかいりきベアさんも、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
数多くの試行錯誤や壁を乗り越え、独自の世界観と楽曲スタイルを築き上げてきたのです。

この記事では、かいりきベアさんが頂点に立つまでの経緯、そしてそこからの活躍の歴史を時系列でわかりやすく解説していきます。
ボカロファンの方や、ベアさんの楽曲を最近知ったという方も、ぜひ最後までご覧ください。

初期時代(2011〜2012年)

かいりきベアさんは、2011年6月2日に「ワカレノウタ」という楽曲でデビューしました。
この曲には、現在のベアさんの作風にも通じる部分がありつつも、当時はまだ“方向性を探っている時期”でした。

ロック調のエネルギッシュなサウンドに、どこか懐かしさを感じさせるメロディが特徴的で、まさに世代交代期のボカロシーンを象徴する一曲だったと言えます。

ただ、デビュー作ということもあり、再生数は当初あまり伸びず、数百再生ほどに留まりました。
それでも地道に支持を集め、削除前には1万再生を超えるまで成長しています。

2011年から2012年前半にかけては、ベアさんが新たな方向性を探るように、さまざまなタイプの楽曲を次々と投稿していました。


2012年1月までに4曲を投稿し、そのうち「爆砕プリン」は約6000再生を記録。

新人ボカロPとしてはなかなかの注目を集めました。
ギターアレンジの完成度も高く、「既にプロレベル」と評価する声もあったほどです。

また、同年5月には東方アレンジアルバム『地獄長和 太陽の畑の夢を見るのか』を発表。
ロック要素と独自のアレンジセンスが好評を得て、当時から既に音楽的な才能を感じさせていました。

転機となった一曲:「完全凶悪ロリィタコンプレックス」(2012年)

そして、2012年8月9日、かいりきベアさんにとって初の大きな転機となる楽曲「完全凶悪ロリィタコンプレックス」が投稿されます。

タイトルからして強烈なインパクトがあり、当時流行していた“ストーリー性のあるボカロ曲”の流れを取り入れた作品でした。
投稿から3日でデイリーランキング30位、7万再生超えを記録し、わずか1年足らずで大ブレイクを果たします。

この楽曲をきっかけに、「ロリィタ」「狂気」「中毒性」といった要素を組み合わせた**“ベア節”とも言える独特の曲調**が確立されました。
その後の「暴走ロリィタホリック」「マネマネサイコトロピック」など、数々の人気曲へとつながっていきます。

中期への橋渡し(2013年〜)

2013年には、人気ボカロPのレルリリさんらと共に、コンピレーションアルバム『地獄型人間動物園』へ楽曲を提供。


提供曲「電脳共愛ガール」は、“ロリィタ調”から一歩離れた作風ながら高い評価を受けました。

そして同年12月、アルバム『ロリィタマキャベリズム』をリリース。
翌年の「いないいない依存症」を最後に、ストーリー系の作風から一度距離を置き、新しいスタイルへと舵を切っていきます。

中期(2014〜2017年)~作風の転換と“新しいかいりきベア”の確立

2014年、かいりきベアさんは代表曲のひとつである「マネマネサイコトロピック」を発表します。
この楽曲は、狂気と中毒性を兼ね備えたベアさんらしい世界観が爆発しており、ボカロシーンの中でも強烈な印象を残しました。
特に「君は君を真似してる」「誰のための人生?」といった歌詞は、現代社会のアイデンティティ問題を鋭く突いた名フレーズとして話題になります。

この頃から、かいりきベアさんの音楽は単なる“ロリィタ調”から脱却し、人間の心理・社会的テーマ・自意識の葛藤といった、より深い題材を扱うようになりました。

2015年には「失敗作少女」を発表。


可愛らしいサウンドの裏に「努力しても報われない少女」の痛みを描いたこの曲は、多くのリスナーの共感を呼びます。
歌詞の一つひとつにベアさん独特の“毒”と“優しさ”が共存しており、まさに中期の代表作といえるでしょう。

同時期にリリースされた「いーあるふぁんくらぶ」(Remix)や「恋愛裁判」カバーなど、他アーティストとのコラボも積極的に行い、音楽性の幅を広げていきました。

転換点:「ベノム」の誕生(2018年)

2018年、かいりきベアさんのキャリアにおいて、決定的な一曲が誕生します。
それが、誰もが知る名曲「ベノム」です。

「ベノム」は、リリース直後から爆発的な人気を博し、YouTube再生数は現在までに6000万回を突破しています。

独特なイントロとテンポ感、毒気を含んだ歌詞、そしてクセになるメロディが見事に融合したこの曲は、「ボカロを知らない人でも一度は聴いたことがある」ほどの社会現象となりました。

特にサビの「なんでだっけ 忘れちゃった」部分は、一度聴いたら忘れられない中毒性を持っています。

また、MVのビジュアルや世界観も非常に印象的で、“かいりきベア=狂気×キャッチー”というイメージを完全に定着させました。

この楽曲以降、かいりきベアさんの名は“ボカロ界のトップ”として確固たる地位を築き上げます。

全盛期〜多作期(2019〜2021年)

「ベノム」のヒット後、かいりきベアさんは怒涛の勢いで新曲を発表し続けました。
2019年には「ダーリンダンス」

2020年には「ルマ」「イナイイナイ依存症」など、どれも高い中毒性と完成度を誇る名曲ばかりです。

これらの作品は、どれも異なるテーマを扱いながらも、「人間の弱さ」「愛の歪み」「自分嫌悪」など、共通して“内面の闇”を描いています。
かいりきベアさんの歌詞は、一見ポップでも、その裏には深い痛みと哲学が込められています。

また、この頃から音作りの完成度も飛躍的に向上します。
ギターサウンドやベースラインの迫力、ボーカルの加工技術など、すべてが洗練されており、「プロの領域」に達したといっても過言ではありません。

2021年には、初のセルフカバーアルバムをリリース。
自身の過去曲を再解釈し、新たな命を吹き込む姿勢に、多くのファンが感動しました。

現在(2022年〜2025年)新章の幕開けと挑戦の継続

近年のかいりきベアさんは、これまで以上に幅広い活動を展開しています。
ボカロ楽曲の制作にとどまらず、人間の歌手への楽曲提供、コラボ企画、イベント出演など、表現の場を積極的に広げています。
その音楽性は年々進化を遂げ、ファン層もさらに拡大しています。

2022年以降では、数多くの代表曲が生まれました。


中でも、「バグ」(2022年)は、リリース直後から大きな話題を呼び、ゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat.初音ミク』にも収録されるなど、“新世代の代表曲”として多くのファンに愛されています。

さらに、「スターリースタート feat. 初音ミク」(2023年)や、「ローラー (from Raison d’être)」(2023年)では、エモーショナルなメロディと緻密なサウンド構成が高く評価されました。


従来の「狂気的な世界観」だけでなく、より繊細で心情的な表現にも挑戦しており、かいりきベアさんの新たな一面を感じさせます。

そして、「メロメロイド」(2024年)「ダウンタイマー」(2024年) では、ポップさと実験性が見事に融合。

2024年にはシングル 「病み垢ステロイド」 も発表し、ワンマンライブのタイトル曲として注目を集めました。


SNS時代の“病み”をテーマにしながらも、前向きなメッセージを感じさせる歌詞構成が特徴的です。

この時期の楽曲群では、これまで以上に“実験的”で“物語性”の強い構成が際立っています。

エレクトロロックを基調にしつつ、ポップ、ローファイ、オーケストラ的要素などを自在に操る姿は、まさに「進化を止めないボカロP」と呼ぶにふさわしいものです。

また、YouTubeチャンネルやX(旧Twitter)での発信も非常に活発で、制作過程や新曲の断片をファンと共有するなど、リスナーとの交流を大切にしています。

デビューから10年以上経った今でも、第一線で新しい挑戦を続ける姿勢こそ、かいりきベアさんが多くのファンに支持され続ける理由でしょう。

筆者おすすめ「かいりきベアさん」の代表曲 TOP5

🥇第1位:「ベノム」

  • 公開日:2018年9月

  • 概要:言わずと知れた、かいりきベアさん最大のヒット曲!圧倒的な中毒性のあるメロディと、疾走感あふれるリズム。YouTube・ニコニコ動画ともに数千万再生超えの伝説的楽曲です。
     “かいりきベア=ベノム”というほど、代名詞的な存在になりました。

🥈第2位:「失敗作少女」

  • 公開日:2017年8月

  • 概要:かいりきベアさんの“感情爆発系”サウンドの完成形ともいえる一曲!人間の自己否定・生きづらさを鋭く描いた歌詞が話題となり、多くのリスナーの心を刺しました。ニコニコ動画では100万再生を突破し、今なお歌ってみたやカバーが絶えません。

🥉第3位:「アルカリレットウセイ」

  • 公開日:2017年3月

  • 概要: “かいりきベア節”の基盤を築いた重要曲。爆発的なテンションと高速リズム、意味深で狂気的な歌詞がクセになります。後の「ベノム」へとつながるサウンドスタイルの原点とも言える名作です。

🏅第4位:「ダーリンシンドローム」

  • 公開日:2019年10月

  • 概要:明るくポップながらも、どこか壊れたような“かいりきベアワールド全開”の楽曲。MVの色彩・リズム感・リリックが完璧にマッチし、ファン人気が非常に高い一曲です。

🎖第5位:「アイ情劣等生」

  • 公開日:2021年2月

  • 概要:最新時代の代表曲として、SNSで大バズりした名曲!TikTokやYouTube Shortsでも使用されることが多く、Z世代ファンの間で圧倒的な人気を誇ります。まさに“現代ボカロの顔”と呼べる存在です。

まとめ

かいりきベアさんの音楽は、常に「心の奥にある痛み」や「社会の歪み」を独自の切り口で描き続けてきました。
それは単なる中毒ソングではなく、聴く人の感情を揺さぶる“人間ドラマ”でもあります。

2011年にデビューしてから10年以上が経ち、数々の名曲を残しながらも、今なお進化し続けている。
それこそが、かいりきベアさんが「現代ボカロ界の象徴」と呼ばれる理由なのです。

これからの新曲、そして次の“ベノム級ヒット”が生まれる瞬間にも、私たちはまた心を奪われることでしょう。

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