
今日は「iPadでの作曲をおすすめしない理由3選」そして「サブ機としては魅力的」をテーマについてお話ししていきます。
最近はパソコンだけでなく、タブレット端末の性能もどんどん進化していますよね。
iPadもその代表格で、「GarageBand」や「KORG Gadget」など、DTMアプリが充実してきました。
無料・有料問わず、音楽制作が気軽に始められる環境が整いつつあります。
とはいえ、「これから作曲を始めたい人」にiPadをメイン機材としておすすめできるか?というと、正直なとこおすすめできません。
では、さっそく本題にいってみましょう!
iPadで作曲をおすすめしない理由3選
1.操作がしにくい
まず一番の理由はタッチ操作の不便さです。
DAW(作曲ソフト)は、画面内にたくさんのパラメータや細かいツマミが並んでいます。
iPadは指で直接操作するので、細かい調整がかなり難しいんです。
例えば、パソコンなら「クリック+ショートカットキー」で素早く編集できますが、iPadではそれができません。
誤タップもしやすく、「思ったように動かない」こともしばしば。結果、作業効率がかなり落ちてしまいます。
2.機能に制限がある
iPad対応のDAWは、パソコン版より機能が制限されていることが多いです。
特に大きいのが「プラグイン(音源・エフェクト)」の制約。
パソコン版DAWなら、他社製の音源やエフェクトを自由に追加できますが、iPadでは対応しているものがかなり限られます。
DAW専用のプラグインしか使えないケースも多いですね。
DTMの醍醐味は「自分好みの環境を作っていくこと」でもあるので、ここが制限されるのは大きなデメリットです。
3.情報が少ない
最後に、情報量の少なさです。
パソコン用DAWなら、使い方やトラブル解決法がネット上に山ほどあります。
一方で、iPad用DAWの情報はまだまだ少なく、「検索しても答えが見つからない」ということも多いです。
初心者の方には、これはなかなか厳しいポイントだと思います。
情報の有無は、本当に大切です。
筆者はCubaseを愛用していますが、その理由は「調べたらすぐに解決できるほど情報量が多い」からです。
今の時代はネットで何でも調べられますが、調べても答えが出てこないソフトや、日本語の解説サイト・動画が少ないソフトは、それだけで大きなハンデになります。
サブ機としてiPadを使いたくなる理由
ここまでデメリットを挙げてきましたが、それでも私がiPadで作曲を続けている理由があります。
それは、とにかく気軽にできることです。
iPadは機能がシンプルで、拡張性も少ないぶん、逆に「悩まなくていい」んです。
音源選びや設定に時間を取られず、作曲そのものに集中できるのが魅力ですね。
また、iPadは軽くて持ち運びも簡単。
ベッドに寝転びながらメロディをスケッチしたり、カフェでリズムを組んだりと、場所を選ばず創作できるのも大きな利点です。
パソコンだと立ち上げにも時間がかかりますが、iPadならアプリをタップすればすぐ作曲を始められます。
この“手軽さ”は、他のデメリットを補って余りある魅力です。
まとめ
最初の1台にはおすすめしないが、サブ機としては最強
- iPadは操作性・機能・情報量の面でまだまだ制限がある
- ただし、気軽に作曲できる“スケッチブック”的な魅力がある
- 最初の1台には不向きだけど、サブ機としては最高!
結論として、「これからDTMを始めたい人が最初にiPadを買う」のは、あまりおすすめしません。
iPad Proを買うくらいなら、その予算で普通にパソコンを買った方ができることが多いのでおすすめします。
ただし、すでにiPadを持っている人や、絵描き・ノート用途など他の目的もある人には、サブ機としてとても優秀です。
ちなみに11インチのiPadを使っていますが、それでも少し画面が狭く感じることがあります。
iPad miniなど小さいサイズだと、さらに作業が大変かもしれません。


