
ロックバンドKISS(キッス)のオリジナルメンバーで、“スペースマン”として世界を魅了したエース・フレーリーが、10月17日、ニュージャージー州で亡くなりました。享年74歳。
「グラミー賞®ノミネート、ロックの殿堂入りを果たしたロックギタリストであり、KISS の象徴的な創設メンバーであるエース・フレーリーが本日、74 歳で亡くなりました。フレーリーは、最近自宅で転倒した後、ニュージャージー州モリスタウンで家族に見守られながら安らかに息を引き取りました。
フレイリーには、妻ジャネット、娘モニーク、兄チャールズ、姉ナンシー・サルヴナー、姪のサンサー・フレイリーとジュリー・サルヴナー、甥のスカイ・フレイリーとアンドルー・サルヴナー、義姉ミシェラン、義兄ロン・サルヴナーが遺された。
安らかに眠って下さい、スペースマン🚀
引用 URL https://www.facebook.com/officialacefrehley
家族の発表によると、「愛と祈りに包まれて旅立った」とのことです。
1951年、ニューヨーク生まれのエースは、1972年にKISSのオーディションで圧倒的なギタープレイを披露。
銀色のメイク、宇宙を感じさせるキャラクター、そして爆発的なライブパフォーマンス
彼こそが、KISSの“ロックの魔法”を完成させた一人でした。
とはいえ、華やかな舞台の裏では、プライベートでのトラブル、そしてメンバーとの確執など、決して平坦な人生ではありませんでした。
1982年にKISSを離れるものの、1996年の再結成ツアーで再びステージに立ち、あのギターサウンドを世界に響かせてくれました。
その後もソロとして活動を続け、最後のライブは2025年9月。
晩年までギターを手放さなかった彼は、かつてこう語っています。
「俺の人生はジェットコースターだったけど、いつだって立ち上がれた。」
その言葉の通り、転んでも何度でも立ち上がり、ロックを鳴らし続けたエース・フレーリー。
彼のギターは、今も世界中のファンの胸で鳴り響いています。
エース・フレーリーの最後のライブは2025年9月ロードアイランド州プロビデンスでの公演。
これが生涯最後のパフォーマンスとなりました。
セットリストの最後は、KISSのアンセムである「Rock and Roll All Nite」でした。
KISSメンバーの反応
We are devastated by the passing of Ace Frehley. He was an essential and irreplaceable rock soldier during some of the most formative foundational chapters of the band and its history. He is and will always be a part of KISS’s legacy. Our thoughts are with Jeanette, Monique and… pic.twitter.com/y19anvZXbz
— KISS (@kiss) October 17, 2025
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I remember 1974 being in my room at the Hyatt on Sunset in LA and I heard someone playing deep and fiery guitar in the room next door. I thought “Boy, I wish THAT guy was in the band!” I looked over the balcony… He was. It was Ace. This is my favorite photo of us… pic.twitter.com/3ojMXqVkQr
— Paul Stanley (@PaulStanleyLive) October 17, 2025
エース・フレーリーのおすすめ曲3選
ここでは、彼の魅力が詰まったおすすめの楽曲を3つ紹介します。
① 「New York Groove」
エースの代表曲といえばこれ。
都会的でキャッチーなリフと、ちょっと気怠いボーカルが最高にクール。
70年代のロックシーンを象徴する1曲です。
② 「Rock Soldiers」
トラブルメーカーでありながら、ロックの魂を失わなかった彼の生き様が滲む一曲。
「ロックは戦いだ」というメッセージが力強く響きます。
③ 「Shock Me」
KISS時代の名曲であり、彼自身が初めてリードボーカルを担当した曲。
ギターソロでのエース節は、何度聴いても鳥肌ものです。
KISSでの名演・印象的な瞬間
スモークを噴き上げるギターを掲げた1977年のライブシーン。「Detroit Rock City」でのリードパート、炸裂するトーンとスピード感。
再結成ツアー(1996年)での笑顔と安定したプレイ。まさに“帰ってきたスペースマン”
ライブ中、火花を散らすギターと共に宇宙を感じさせるその姿は、まさにロックヒーローそのものでした。
まとめ
エース・フレーリーは、ただのギタリストではなく、“ロックで生き抜いた魂”そのものでした。
破天荒で、自由で、そしてどこまでも人間くさい。
「失敗してもいい。立ち上がれば、それがロックだ。」
そんな彼の生き方こそ、ロックの本質なのかもしれません。
エース、あなたの音はこれからもずっと響き続けます。
R.I.P. Ace Frehley. 🚀

