【DTMスランプを脱出する方法】曲が作れない時の対処法6選

作曲を続けていると、誰しも一度はぶつかるのが「スランプ(不調)」。

昨日まで普通に曲が作れていたのに、突然まったく手が動かなくなる・・・

そんな経験、ありませんか?

スランプは決して“才能の限界”ではなく、成長の過程で必ず訪れる通過点です。

とはいえ、「やる気が出ない」「作っても納得できない」「音楽から離れたくなる」といった時期は本当に辛いもの。

この記事では・・・

  • なぜスランプが起こるのか?
  • 前向き/後ろ向き不調の違い
  • それぞれのタイプに合った具体的な抜け出し方

これらを、実体験を交えながら丁寧に解説します。

読むことで、今の停滞を“焦り”ではなく“きっかけ”として捉えられるようになり、再び音楽を楽しむためのヒントが見つかるはずです。




スランプとは何か?

 まず「スランプ」という言葉の定義を整理しておきましょう

スランプとは、「心身の調子が一時的に低下し、実力を発揮できなくなる状態」のこと。

作曲でいうと、「今までできていたことが突然できなくなる」ような状況を指します。

ただし、スランプには2種類あります

  1. 前向きなスランプ:作りたいのに作れない状態
  2. 後ろ向きなスランプ:そもそも作る気持ちが湧かない状態

生活習慣(進学や転勤)などのタイミングで後者に陥る人も多いです。

今回は、両方のスランプに対して効果的な方法を紹介します。

① 新しい音楽を聴く

 前向きスランプに効果的

前向きなスランプの多くは、「出し切ってしまった状態」です。

つまり、自分の中の音楽的エッセンスが枯渇しているんですね。

そんな時は、新しいジャンルの音楽を聴いてインプットを増やすのが効果的です。

たとえば、ロックばかり聴いている人がクラシックやジャズを聴いてみる。

自分の世界とは違う音楽に触れると、驚くほど刺激を受けます。

筆者自身、学生の頃ロックしか作っていなかった時期に「ボカロ曲」と出会い、世界が一変しました。

また最近では「EDMやJAZZ」の音楽を聴いてスランプを抜け出したこともあります。

作風の幅が広いアーティストを聴くのは、本当におすすめです。

最近、好きなBGMチャンネル↓

・Welcome Back 20’s – Electro Swing Mix 2

EDMとJAZZとの融合で斬新♪

② 昔好きだった音楽を聴く

 後ろ向きスランプに効果的

音楽を作る気力が下がっているときは、原点回帰が一番。

モチベーションが高かった頃に聴いていた曲をもう一度聴いてみましょう。

音楽の力って本当にすごくて、聴くだけで当時の情景や気持ちが蘇ります。

筆者はYouTubeで過去の「10代のこと好きだった音楽」を見返すことがよくあります。

昔、聴いていた曲を再生するだけで、「音楽ってやっぱりいいな」って思い出すんです。

聞き直してみると別の視点でも聞けるのでおすすめです。

当時は気にしなかったミックスや曲の構成に歌詞の内容など。

これは本当に効果あるので、試してみてください。

③ 作曲方法を変える

 前向きスランプに効果的

ずっと同じ作り方をしていると、どうしても煮詰まってきます。

そんな時は思い切って曲の作り方を変えてみましょう。

たとえば・・・

  • ギター中心 → ピアノで作る
  • 全部打ち込みかレコーディングで作曲 → ループ素材を使ってみる
  • メロディ先行 → 歌詞先行にしてみる

こうした「作り方の刷新」が、新しい風を吹き込んでくれます。

また、他人の曲をコピーするのもおすすめです。コピーを通して、自分にはない発想を吸収できます。

④ ライブに行く

 DTMをやっていると、引きこもりがちですよね?

でも、調子が悪い時こそ外に出て生のライブを体感してほしいです。

ライブはまさに「エネルギーの塊」。

一度行くだけで驚くほどやる気が戻ることもあります。

音楽は、配信やYouTubeで楽しむのも素晴らしいですが、生演奏やライブ、コンサートにはまったく別の“熱量”があります。

その熱が、自分の曲作りの大きな原動力になっているほどです。

時間とお金に余裕があるなら、ライブやフェスにはどんどん足を運んでみてください。

「音楽が当たり前に流れている空気」の中に身を置くこと、それが、スランプを癒やす何よりの特効薬です。

⑤ 楽器を買う

 新しい楽器を買うのも効果的です

高額な買い物はモチベーションを強制的に引き上げてくれます。

特に物理的な楽器は、家にあるだけで「やらなきゃ」という刺激になります。

たとえば、ギターを弾く方なら、「レスポールからストラト、テレキャスに変える」とか

同じギターでもサウンドが全然違います。

すると、曲のリードフレーズや雰囲気がガラッと変わりました。

楽器の違いは、思っている以上に作風に影響します。

プラグインやソフト音源の購入もおすすめです。

⑥ 音楽以外の作品に触れる

 漫画・映画・ゲームなど、音楽以外の作品に触れることも、創作の大切な刺激になります

筆者は、曲が生まれるきっかけの多くが「感情が高ぶった瞬間」だと思っています。

心を揺さぶる漫画や映画、感動的なゲームのストーリー、あるいは美しい景色を見たとき。

そうした体験が、音楽の源になるんです。

良い作品に出会うと、自然と心が動きますよね。

その“心の揺れ”を曲に反映し、あなたの音楽が誰かの心を動かすことができたら、こんなに素敵なことはありません。

だからこそ、まずは自分の心が動く瞬間を大切にすること。

それがスランプを抜け出し、次の曲を生み出す原動力になります。

まとめ

 スランプは、音楽ともう一度向き合うサイン

作曲を続けていると、誰にでもスランプは訪れます。

「作りたいのに作れない」「そもそもやる気が出ない」

そんな時は、自分を責めるのではなく、“今は心を充電する時期”*だと考えてください。

  • 新しい音楽や昔の名曲に触れる
  • ライブに行って熱を浴びる

楽器を変えたり、映画や漫画など別の作品から刺激をもらう。

そのどれもが、音楽をもう一度楽しむための“再起動ボタン”です。

スランプは決して悪いことではありません。

むしろ、あなたが真剣に音楽と向き合っている証拠。

焦らず、自分のペースでいい。
音楽が好きでいる気持ちさえあれば、必ずまた曲を作りたくなる日がきます。

あなたの音楽は、きっと誰かの心を動かします。

だからこそ、スランプの時こそ、自分の感性を信じてあげてください。

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