【DTM初心者必見】ミックスの沼から抜け出す方法7選|やりすぎを防ぐ実践テクニック

ミックスって、やればやるほど難しく感じませんか?

「EQはこう」「コンプはこう」「リバーブは重ねがけが基本」

そんな情報をたくさん取り入れすぎて、気づけば「正解がわからない」「どこを触ればいいの?」と沼にハマって抜け出せない。

この記事は、そんな「ミックス沼にハマった初心者&中級者DTM作曲者」に向けて書いています。

ミックスを勉強していくうちに、「こうしなくちゃいけない」という思い込みがどんどん増えて、自由に音を作る楽しさを忘れてしまう人は本当に多いです。

でも実は、ミックスってもっと気楽でいいんです。

打ち込み音源なら、そのままでも十分良い音だったり、コンプやリバーブも“最低限”で十分だったりします。

この記事を読むことで、

  • 固定観念に縛られずにミックスを楽しめるようになる
  • 「何が正解か分からない」という迷いから解放される
  • 自分の“好きな音”を自信を持って作れるようになる

そんな気づきが得られるはずです。

それでは、適当ミックスの世界をのぞいてみましょう。




① 打ち込み音源は“そのまま”でいいことも多い

 未加工でも音は十分良い

ミックスの解説本を読むと「ギターのEQはこう」「ドラムはこう」など、細かく設定が書かれていますよね。

でも、それをそのまま打ち込み音源に当てはめるのはNGです。

なぜなら、打ち込み音源(ソフト音源)は、すでにメーカーが“良い音”に加工してくれているから。

生楽器のようにノイズや膨らみを整える必要は、ほとんどありません。

むしろ、EQやコンプを過剰にかけてしまうことで、せっかく整っている音を壊してしまうこともあります。

補足~料理で例える

料理でたとえるなら、カレーを作るときに“隠し味”を入れすぎて不味くなるパターンに似ています。

市販の固形ルーって、メーカーが一番おいしくなるように調味料のバランスを計算して作っているんですよね。

そこにあれこれ隠し味を足したり、他社のルーを混ぜたりすると、かえって味がぼやけてしまうことがあります。

実は、説明書どおりに作るのが一番おいしいことも多いんです。

打ち込み音源もこれと同じで、あれこれエフェクトを重ねすぎると、せっかく整っている音が逆に悪くなってしまうことがあります。

だから、そのまま使うのも全然アリなんです。

 ポイント

  • 「特に気にならない」ならそのまま使ってOK
  • 加工するなら“音源内蔵のエフェクト”で十分なことも多い

② ローカットは思い切りやってみよう

 初心者にも定番の「ローカット」 

ただ、全部の楽器にかけすぎるとスカスカになる…という意見もあります。

でも、筆者の考えは逆。

“モコモコで聴きづらい”より、“少しスカスカ”のほうが100倍マシ。

特に金物系やシェイカーなどの高音パートは、思い切って低音を削ってOKです。

一方、ボーカルやベース、キックなど“厚みが欲しい音”は慎重に。

耳で確認しながら、「低音が消えすぎていないか?」を聴き分けるのが大事です。

③ コンプレッサーは“強め”でもいい

 思い込みを捨てる

よく「自然にかけましょう」「やりすぎ注意」と言われますが、最近気づいたんです。

自分の頭の中で理想としている“かっこいい音”って、実はコンプが結構強くかかっている音なんですよね。

特にEDMやボカロなどネットシーンの音楽は、コンプ強めが主流です。

だから、強くかけたほうが“今っぽい音”になることも多いです。

もちろん限度はありますが、「自然にかけなきゃ…」という思い込みから抜け出してみましょう。

最近、作業BGMで頻繁に聞いている動画です↓↓↓
 Welcome Back 20’s – Electro Swing Mix 2

JAZZ×EDMの組み合わせでテンション上がる曲です。コンプ強めの“パッツンパッツン感”がクセになります。

④ リバーブは“1種類”でも十分

 プロの解説を見ると、リバーブやディレイを何重にも重ねています

でも正直、あれ、よく分かんなくないですか?

筆者もいろいろ試して分かりました。

「リバーブ薄めの音」のほうが好みだったんです。

リバーブが薄いと音が近くで鳴っている感じがして、少し“インディーズっぽい”質感になります。

それが逆にリアルで良いという人も多いはず。

ボーカルだけは少し広がりを出すなど、“目的を持って使う”のがおすすめです。

⑤ マキシマイザーはどんどん使っていい

 音圧マシマシもあり 

「音圧戦争」「音圧は悪」なんて言葉もありますが、マキシマイザーほど即効性のあるエフェクトはありません。

上げすぎはもちろんNGですが、ある程度使うことで音が締まり、全体の統一感が出ます。

何事も「極端にやってみる → 中間を見つける」ことで、ちょうどいいポイントが分かります。

⑥ 分からないなら“やらない”も勇気

 無理に使わない

プラグインや設定を試しても、「正直、違いが分からない…」ってことありますよね。

そんなときは、無理に使わなくてOK。

分からないまま触るのは、暗闇で料理するようなもの。

むしろ音を悪くしてしまう可能性もあります。

エフェクトをオン/オフして、変化を耳で確かめながら進めましょう。

⑦ 自分が好きな音が“正解”

 理論より感性が大切なときもある

結局これが一番大事。

他人がどう言おうと、自分が好きな音ならそれでいいんです。

筆者はメジャーの整った音より、少し荒々しいインディーズサウンドの方が好き。

その好みを自覚した瞬間、ミックスが一気に楽になりました。

  • 「上質で綺麗」も正解
  • 「荒くて熱い」も正解

結局、“自分の理想を自覚すること”が最強のミックス術です。

まとめ

 ミックスは“適当”ではなく“柔軟”でいこう

最後に矛盾するようですが、本当に言いたいのは「ミックスを適当にやれ」ではありません。

むしろ、“こうしなきゃ”と縛られることのほうがダメという話です。

上限と下限を広く持つことで、その中間に“ちょうどいいバランス”が見えてきます。

  • 思い切って加工してみる
  • やりすぎたと思ったら引く

この繰り返しで、理想のサウンドに近づけます。

自分の理想の音を見つけるヒントとして、「ステム音源」を聴くのもおすすめです。

というわけで今回は、「ミックスは適当でもいい」というテーマでお届けしました。

固定概念に縛られず、自分の耳を信じて気楽にミックスを楽しむこと。

これが、上達への最短ルートです。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

SynthesizerV2・重音テト 発売決定!!

コメントは受け付けていません。