DTMでメロディーが浮かばない人必見|作曲センスを伸ばす練習方法とは?

曲作りをしていて「メロディーが全然浮かばない…」「歌っぽいメロディーにならない…」って悩んだこと、ありませんか?

実はこれ、DTMerあるあるなんです。

筆者も「何時間考えてもメロディーが決まらず、気づいたら夜が明けてた…」

なんてこともしょっちゅうありました。

でも、「たった一つの練習法」を取り入れたら、びっくりするほどメロディーがスラスラ出てくるようになったんです。

しかも、歌が苦手な人でもできるし、即効性もバツグン。

この記事では、そんな「メロディー作りが上手くなる最強のトレーニング法」を紹介します。

読めば、頭の中で思い描いたメロディーをすぐ形にできるようになりますよ。




最強のメロディー上達法は「コピー」だった?

 既存曲のメロディーをコピーする

これが、最強のメロディー上達法です。

「え、コピーするだけ?」って思いましたよね?

実は、やり方を正しくすれば即効性が高く、効果抜群なんです。

逆に言えば、やり方を間違えるとまったく効果が出ません。

以前の筆者もしっかり間違ってました(笑)。

補足:著作権とコピーの違いについて

 曲には当然、著作権があります

「コピーしたら訴えられるんじゃ…」「SNSで炎上しそう…」と心配する人も多いですよね。

でも安心してください。個人の練習や勉強の範囲であれば、著作権的にはまったく問題ありません。

ただし注意が必要なのは、「メロディをそのまま使って、自分の曲として公開・販売すること」。

これは著作権侵害にあたるので、絶対にNGです。

あくまで“練習としてコピーする”という意識を持って取り組みましょう。

ポイントは「キーを合わせてコピーする」こと

 コピーする前に、まず曲のキーを確認してください

そして、自分のDAWやMIDIキーボードのトランスポーズ機能を使って、曲のキーに合わせましょう。

たとえば・・・

  • 曲のキーがDメジャー → +2
  • Gメジャー → −5

このように設定すれば、白鍵(ドレミファソラシ)だけで弾ける状態にできます。

つまり、スケールを Cメジャー または Aマイナー に設定しているのと同じ意味になります。

「キー?よくわからない?」っという方は、使っているDAWにスケールアシスト機能があれば、Cメジャーに設定しメロディーが重なるところに動かしましょう。

もし、「全部重ならない」ってときは、一番重なるところにすればOKです。

補足 Cubase スケールアシスタントが超優秀

 スケールアシスタント機能をどんどん使いましょう

スケールの音が灰色、外れた音が黒で表示されます↓

画像はクリックで拡大します

 手順

  1. スケールアシスタントの設定
  2. 「エディタースケールを使用」を選択
  3. 目的のスケールを設定

ここではCメジャーを選択

▼スケールアシスタントの設定

▼「エディタースケールを使用」を選択

▼ 目的のスケールを設定

Cメジャーに統一すると世界が変わる

 学びやすくなる

全ての曲をCメジャー(ドレミファソラシ)に直してコピーすると、メロディーの法則性が一気に見えるようになります。

以前はキーを合わせずにコピーしていたので、「この音が何の役割をしてるのか」まったく分かりませんでした。

でもCメジャーに統一してからは、「あ、この動き多いな」「またこのパターンか!」と法則がどんどん見えるようになったんです。

つまり、共通点が浮かび上がる=センスが磨かれるということ。

耳コピが難しい人は、譜面を探してMIDIで打ち込むのでもOKです。

 参考楽曲 カエルの合唱

・Before Aメジャー 外れている音がある

・After Cメジャーに設定 灰色でスケール内の音になっている


※画像はクリックで拡大

音の“個性”がわかるようになる

 それぞれの音(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)に個性や印象があることがわかってきます
たとえば・・・

  • ド → 安定、終止感
  • ミ → 浮遊感
  • ファ → 色気
  • ソ → 推進力
  • シ → 不安定だけど切ない

…というように、音に“キャラクター”があることに気づくんです。

これがわかると、感覚でメロディーを作るのではなく、意図的に音を選べるようになります。

「スケールから外れた音=悪いメロディー」ではないです。むしろ、スケールから外れてるけど良い曲、良いメロディーはたくさんあります。今回のテーマは、初心者向けの練習方法だと思ってください。
あと、「音楽理論的にはおかしいけど良い」っと思うことがあると思います。そのときは、自分の感覚の良し悪しで判断してください。良いものは良い理論で。

繰り返し弾くことで「頭の中の音」とリンクする

 コピーして終わりではなく、何度も弾いてください

そうすることで、「頭の中で思い浮かんだ音」「実際の音名」が結びついてきます。

これは、いわば“耳と指のリンクトレーニング”。

繰り返すうちに、自然と相対音感も身につくようになります。

つまり「どんなキーでもドレミファソラシに置き換えて感じられる耳」になるんです。

応用:コードにも使える!

 この方法は、実はコード練習にも応用できます

メロディーをCメジャーに直すように、コードも「Cメジャー・Aマイナー・Eマイナー」などの形で置き換えてみてください。

これだけで、「コードごとの性格」や「流れの意味」が直感的に理解できるようになります。

まとめ

 Cメジャーに統一してコピーするだけで“メロディー感覚”は劇的に伸びる

メロディー作りに悩むDTMerほど、まず「Cメジャーに統一してコピーする」ことから始めてみてください。

複雑な理論よりも、音の感覚を“身体で覚える”ほうが圧倒的に早く効果が出ます。

 今日から実践できるポイント

  • コピー前に曲のキーを調べてトランスポーズする
  • 白鍵(ドレミファソラシ)だけで弾けるようにしてCメジャー/Aマイナーに統一
  • メロディーを繰り返し弾いて、頭の中の音と実際の音をリンクさせる
  • 慣れたらコード進行にも応用して、流れの意味を感じ取る

Cメジャーに統一するだけで、メロディーの法則性や音のキャラクターが見えてきます。

感覚任せの作曲から抜け出して、「狙って良いメロディーを作る力」が自然と身につきますよ。

SynthesizerV2・重音テト 発売決定!!

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