
DTMを続けていると、こんな悩みにぶつかりやすいですよね。
- 理論も動画も勉強してるのに、曲がプロっぽくならない
- 音がごちゃごちゃして聴きづらい
- メロディに自信が持てない
実は、こうした悩みの多くは「テクニック不足」ではありません。
足りないのは、派手な技術や最新プラグインではなく「音量バランスと音感」この2つの土台です。
この2つが整うだけで・・・
- バンド感・立体感が出る
- メロディが自然に聴こえる
- どんなジャンルでも説得力が増す
- 「自分の音楽が形になってきた!」と実感できる
そんなブレイクスルーが起こります。
この記事では、初心者〜中級者の曲に共通する「つまずきポイント」と、そこから抜け出すための具体的な耳の鍛え方・ミックスの考え方を解説します。
- 勉強してるのに伸び悩む
- 曲の完成度を一段上げたい
- センスじゃなく実力で戦いたい
そんな方のための記事です。音楽制作は“積み上げゲー”です。
知識を増やしても、耳の土台がなければ音楽は整いません。
結論
音楽理論や打ち込みテク、シンセの知識、メロディセンス・・・
もちろん大事ですが、初心者がまず身につけるべきは以下です
- 音量バランス(ミックスの土台)
- 音感(正しい音を選ぶ耳)
この2つだけです。
この土台がない状態でテクニックを学んでも、うまくハマらず遠回りになります。
つまずきポイント① 音量バランスが乱れている
特に注意したいことは・・・
- ボーカルが小さい(歌モノなのに!)
- ギターが目立ちすぎる(ギタリストあるある)
- ハイハットや金属系パーカッションが耳につく
- 一部のシンセが急に飛び出す
楽器はそれぞれ「前に出る特性」「埋もれやすい特性」があります。
特に金属系の音(トライアングル、鉄琴、ハイハットなど)は想像以上に耳につきます。
対策:音の「立ち位置」を決める

まず紙でも良いので・・・
- ボーカルは一番前
- ドラムとベースは土台
- シンセ・ギターはその後ろ
という風に配置図を描いてからミックスしましょう。
そして調整は「各パートを一対一で比べる」
たとえば・・・
- ボーカル vs ギター
- ボーカル vs ドラム
- ドラム vs ベース
一気に全部を聴くと迷子になりやすいです。
つまずきポイント② 音感が育っていない
これはセンスがないのではなく、まだ耳が育っていないだけです。
音感には2種類あり、多くの人は訓練で伸びるタイプです。
☓ ごく少数:先天的に音を認識しにくいケース
つまり「自分は音感がない…」はほぼ勘違いなので安心してください。
ありがちなパターン
- どこに着地するかわからないメロディ
- コードとメロディが噛み合ってない
- 各楽器のリズムがバラバラ
「攻めた音使い」ではなく、まだ基本の安定した音が分からない段階です。
対策:ダイアトニックに徹する

これだけで音感は爆伸びします。
- まずキーを決める(例:Cメジャー)
- そのスケール内の音だけでメロディ制作
- 慣れたら少しだけ外してみて「違和感」を体感
攻めるのは基礎が固まってからでOKです。
楽器を触ると早い
おすすめ
・ピアノ
→ 音が見える。ダイアトニックが理解しやすい
・ギター
→ 弾けると作曲と録音が有利
「音楽は聴くだけ」より「音を出して触る方」が圧倒的に伸びます。
まとめ
音楽制作で伸び悩む原因は、派手なテクニック不足ではありません。
まず鍛えるべきは・・・
- 音量バランス(音量感)
- 正しい音を選ぶ耳(音感)
この2つの基礎です。
音量バランスを整えるポイント
- 特定パートだけ飛び出さない/埋もれないようにする
- ボーカル・ドラム・ベースを軸に、楽器の「前後位置」を意識
- “全体”で聴かず、パート同士を一対一で比較する
音感を鍛えるポイント
- 音程やスケールのブレは「センス不足」ではない、訓練で伸びる
- まずはキー内の音(ダイアトニック)だけで曲を作る
- 少し外して“違和感”の感覚を育てる
- ピアノ or ギターで、実際に音を触ると成長が速い
—
結論は音量感 × 音感 = 曲の説得力
派手な技術より、まずこの土台を固めましょう。
毎日少しでOK。焦らず、耳を育てていけば必ず変わります。
あなたの曲は、まだ“伸び代”の途中です。
今日から一歩ずつ、プロの耳を手に入れましょう。

