作曲が停滞した時に試すべき5つの実践法|途中で飽きるDTMer向け

「曲作りの成長が止まってきた気がする…」「毎回同じような曲になる」「もっと早く上達したいのに、やり方が分からない」

作曲やDTMを続けていると、こうした壁にぶつかる瞬間があります。

  • 技術を学び、知識を増やしても、実際の音楽にうまく活かせない
  • 成長スピードが遅いと感じる

そんな状態が続くと、不安になりますよね。

そこで今回は、あなたの作曲力を一段引き上げるための実践型のアプローチについてお伝えします。

本記事で紹介するのは、例えばこんな方法です。

  • 新しいジャンルに挑戦して音楽の視野を広げる
  • 短い時間で曲を仕上げる力を鍛える
  • 新しい音源でインスピレーションを得る
  • 他人の力を借りてクリエイティブを加速させる
  • 映画館で“原点の情熱”を思い出す

「理論を知っている」だけでは足りません。

実際に手を動かし、刺激を受け、形にしていく力こそ、成長の原動力。

この記事を読み終えるころには、「よし、今日からやってみよう!」と前向きにDAWを開きたくなっているはずです。

それでは、あなたの音楽がさらに伸びるためのヒントを、順番に見ていきましょう。




1.新しいジャンルに挑戦する

 いつも同じような曲ばかり作っていませんか?

得意なジャンルや、いつも使う作曲方法に頼り続けていると、成長スピードはどうしても鈍ります。

そこでおすすめなのが、新しいジャンルに挑戦することです。

普段ロックならジャズに挑戦してみる。

ゲーム音楽や童謡のような柔らかい曲に挑戦してみる。

「いや、いきなりジャズなんて無理…」

その気持ち、すごく分かります。

でも、作ったことがないジャンルに挑む過程こそ、成長の宝庫なんです。

「まず参考曲を探し、試行錯誤しながら近づけていく」

この「コピーしながら学ぶ」体験は、驚くほどスキルを伸ばします。

さらに、未知のジャンルは伸びしろだらけ。

少し調べるだけで、どんどん吸収できるので、刺激的で楽しいはずです。

慣れないジャンルで最後まで作るのが難しければ、1分の短編でOK。

練習と割り切って、思い切ってトライしましょう。

ゲーム音楽なんて1分ループも多いので、特におすすめです。

ロックしか興味ない!という人も、練習と思って1つだけ取り組んでみてください。

その経験が、結果的にロックの引き出しを広げてくれます。

音楽は昔からジャンルの融合で進化してきたもの。

今の時代はDAWがあれば、ジャンルを超えた音楽なんて作り放題です。

「できないからやらない」ではなく「できるようになるためにやってみる」

その姿勢が、あなたの音楽を大きく飛躍させます。

ぜひ新しいジャンルへ挑戦して、作曲力を爆発的に伸ばしましょう。

2.短い時間で作る

 「曲作るの遅い…」そう感じている人、多いと思います

実際、1曲仕上げるのに1〜2ヶ月かかるなんてザラですよね。

でも、実際のプロの現場では、締め切り前の1週間でコンペ曲を作るなんて普通。

劇伴やゲーム音楽なら、1ヶ月で数十曲なんて世界です。

もちろん、そこまでやれという話ではありません。

ただ、短時間で曲を作る力は、必須スキルなんです。

曲作りが遅いと・・・

  • 完成曲が増えず上達しない
  • 飽きてモチベが下がる
  • 途中で投げ出しがち

という悪循環に陥ります。

逆に、早く作れるということは・・・

  • 迷いが少ない
  • 引き出しが多い
  • 形にするスピードがある

ということで、これこそ成長の証です。

さらに、たくさん作れれば比較してベストを選べるので、リリース作品のクオリティも上がります。

雑に作るのではなく「数を出して選ぶ」スタイルです。

作曲を早くするコツは・・・

  • たくさん音楽を知る(引き出しを増やす)
  • 完璧主義を捨てる(迷いを減らす)

迷ったら参考曲や、ちょっとパクるくらいの感覚でOK。プロでもアイデアは即興の方が強いことが多いです。

「まずは、短くてもいい、荒くてもいいから一度形にする」これを習慣にしてみましょう。

3.インスピレーションを得る

 意外かもしれませんが、新しい音源を買うのも成長につながります

もちろん「高い音源じゃないとダメ」という意味ではなく、新しいサウンドを使うことで、発想の幅が一気に広がるんです。

例:民族楽器音源を使う

  • 音だけで空気感が変わる
  • 独特のスケールや奏法を知る
  • 使い方を調べる中で知識が増える

楽器・シンセ・エフェクト、何でもそうですが「知らない音」「未知のパラメータ」は新しい音楽を作るきっかけになります。

ただし、買って満足して放置するのはNG。

ちゃんと使い込んでこそ価値があります。

音源は「経験を広げるためのツール」。

新しい音は、新しい感性を育ててくれます。

4.他人の力を借りる

 DTMerには「なんでも自分でやりがち問題」があります

「作曲、演奏、イラスト、動画、3D、全部やりたい。」

でも…それ、危険です。

 自分で全部やるデメリット

  • 時間がなくなる
  • クオリティが頭打ちになる
  • 人脈が広がらない

もちろん、多才さは武器になるけど、「本当に伸ばしたい分野(作曲)を圧迫してない?」と自問してみてください。

他人の力を借りることで・・・

  • 作品のクオリティが上がる
  • 知見が増える
  • 繋がりができる

音楽は、誰かとつくると世界が広がります。

「全部一人で」から卒業して、コラボする勇気を持ってみてください。

5.映画館で映画を見る

 みなさんは最近、映画を観ましたか?

映画って、本当にすごいんです。何がすごいって…音楽がすごい。

大画面、大迫力、大音量。

「これがやりたいんだ!!!!」と魂を揺さぶられる瞬間があります。

大事なのは、「自分が音楽に心を揺さぶられた体験」を思い出すこと。

「アニメ、ドラマ、ゲーム、ライブ、テーマパーク」

あなたの心が震えた瞬間ならなんでもOK。

音楽を続けていると、必ずスランプやマンネリが来ます。

「なんで音楽やってるんだろう…」と思う日もある。

でも、映画館で音楽を浴びたとき・・・

「ああ…これだ。これがやりたかったんだ。」

家に帰ったら、いても立ってもいられなくてDAWを開いてる。

その“原点”を思い出すことで、情熱がリセットされるんです。

できれば、タブレットじゃなく映画館、濃い体験を。

もちろん・・・

  • ライブこそ最強!
  • ゲームのBGMで泣いた!

という人はそれでOK。

大切なのは、あなたの心が熱くなる場所に戻ること。

それが、音楽を続ける燃料になります。

まとめ

 成長するDTMerは“行動で学ぶ”

作曲が上達する人に共通しているのは、知識よりも行動を重視していることです。

本記事で紹介したポイントは、どれも “手を動かすための方法” でした。

・知らないジャンルに挑戦する
→ 新しい音楽の視野が広がる

・短い時間で作る習慣をつける
→ 完成経験と引き出しが増える

・新しい音やツールに触れる
→ 発想が刺激され、感性が育つ

・他人の力を借りる・コラボする
→ クオリティもモチベも上がる

・映画やライブで原点の熱を思い出す
→ 創作の燃料が満タンになる

DTMはひとりで完結できる分、「いつものやり方」や「安全圏」にとどまりがちです。

でも、音楽は挑戦した分だけ、必ず世界が広がります。

「できるようになってからやる」ではなく、「やりながらできるようになる」

この姿勢が、あなたの音楽人生を大きく変えていきます。

今日はぜひ、この記事で気になったことをひとつだけでいいので実践してみてください。

その一歩が、未来の代表作の最初の音になるかもしれません。

SynthesizerV2・重音テト 発売決定!!

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