
「DTMを始めてみたいけど、何からやればいいかわからない」という声を本当によく聞きます。
DAWソフトを開いてみても、ボタンやトラックが多すぎて、最初の一歩でつまずく人が多いんですよね。
今回のテーマは、「DTM超初心者が最初にやるべき3つの練習法」。
音楽理論や機材の知識がなくても大丈夫。
この記事では、「独学でも確実に上達できる具体的な練習ステップ」を紹介します。
この記事を読めば・・・
- 何から始めればいいかが明確になる
- DTMの基本を楽しみながら身につけられる
- 「自分でも曲が作れそう!」という自信がつく
最初の3ステップを押さえるだけで、DTMの学び方がぐっと楽になります。
それでは、今日からできる練習法を見ていきましょう。
練習法① スコアを見ながら曲を聴いてみよう
まずおすすめなのは、「バンドスコアを見ながら曲を聴く」こと。
バンドスコアには、ボーカル・ギター・ベース・ドラムなど、それぞれの楽器の譜面が縦に並んでいます。
楽譜が読めなくても大丈夫。
好きな曲のスコアを見ながら聴くだけで、「このタイミングでギターが入るんだ」とか「ドラムがこう変化してるんだ」といった発見があります。
音楽を“耳”だけでなく“目”でも捉えることで、各パートの役割やアレンジの流れをイメージしやすくなります。
特にDTMでは、ボーカルだけでなく伴奏を理解する力が大切。
スコアを見ることで、伴奏の作り方を自然に学ぶことができます。
あと、もっと細かく聞き分けるならFX(効果音)もよーく聞いてみましょう。
さらに興味が出たら、YouTubeの「弾いてみた」動画などで各パートを個別に観察するのもおすすめです。
練習法② 既存の曲に音を重ねてみる
たとえば・・・
- 「自分がその曲のメンバーだったら」
- 「プロデューサーだったら」
- 「どんな音を足したいか・・・」
イメージして曲を組み立てましょう。
音楽理論が分からなくても大丈夫。
合っているかどうかよりも、自分が気持ちいいと思える音を見つけることが大事です。
音を重ねる作業を通して、曲の構成・音色のバランス・ジャンルの雰囲気づくりなど、アレンジのセンスが自然に磨かれていきます。
たとえば和楽器の音を加えれば「和風」に、ディストーションギターなら「ロック風」に音色ひとつで曲の印象はガラッと変わります。
自分なりの「音の選び方」を意識してみましょう。
「既存の曲を使うなんて大丈夫?」「人の曲を使ったら著作権侵害になるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
結論から言えば、個人の練習や学習の範囲で使う分には問題ありません。
しかし、既存の曲をそのまま利用したり、歌詞だけを差し替えて「これは自分の作品だ」と公開・主張するのは、著作権侵害にあたります。
補足~音源を分解できるサイト「Moises」が超便利!

既存の曲は、ボーカルや伴奏、ドラムなどが1つにまとまった状態なので、アレンジしづらいですよね。
そこでおすすめなのが、音源分離ツール「Moises(モイゼス)」です。
曲をアップロードするだけで、ボーカル・ベース・伴奏・ドラムなどを自動で分解してくれます。
例えば、「ボーカル・ベース・伴奏はそのまま使って、ドラムだけ自分で打ち込みたい」といった使い方も可能です。
Moisesには無料プランと有料プランがあります。
無料プランでは「月5曲まで」という制限と、音質が少し劣化する点がありますが、練習や分析用途なら十分使えます。
曲のコピーやアレンジ研究にも最適なので、DTM初心者の方はぜひ覚えておきたいツールです。
曲の分析、コピーにも使えるのでmoisesは覚えておきましょう。
練習法③ ループ素材を組み合わせてみる
最後は、ループ素材(ループサンプル)を並べてみること。
これは特に「音楽理論がわからない」「ゼロから作曲は難しい」という人におすすめ。
DAWソフトには、ドラムやベースなど、数小節単位のループ素材がたくさん用意されています。
気に入った音を選んで並べるだけでも、1曲の土台を作ることができるんです。
大事なのは「自分がかっこいいと思える音を選ぶ」こと。
この「自分の好み」を掴むことが、後々の作曲・アレンジで大きな指針になります。
「なんとなくいい感じ」と思えたら、それでOK。
トライ&エラーを楽しむ感覚でやってみましょう。
補足~サンプルパックも使おう

音楽制作には、「サンプルパック」と呼ばれる音源集があります。
例えば、ロック系のサンプルパックなら、伴奏・リズム・効果音などがパートごとに分けられて収録されています。
手持ちの音源に物足りなさを感じたときは、サンプルパックの導入を検討してみると良いでしょう。
・サブスクで探すなら → Loopcloud
・単品購入なら → SONICWIRE
ちなみに、サンプルパックはプロの作曲家やアレンジャーも日常的に使用しています。
収録されている音源は、商用利用も可能(販売OK)なので、著作権的な制約も少なく安心して使えます。
ただし、二次配布はNGなので注意しましょう。
ネット上にはさまざまなサンプルパックが存在しますが、個人的なおすすめは、「ボカがち ~ボカロ曲で使われがちな音サンプルパック~」 です。
ボカロ曲にぴったりなサウンドが多く、FX(効果音)や無料シンセ「Vital」のプリセットも収録。
価格も1,100円と手頃で、長く使える優秀な音源集です。
まとめ
DTMは、正直いって向き・不向きがハッキリする世界です。
打ち込み作業は地味で根気がいりますし、DAWの操作を覚えるまでは大変かもしれません。
でも、自分の手で曲を完成させたときの達成感は格別です。
努力した分だけ確実に上達しますし、作品はすべて「自分の財産」になります。
まずは、今回紹介した3つのトレーニングから始めてみてください。
- -スコアを見ながら曲を聴く
- 既存の曲に音を重ねてみる
- ループ素材を組み合わせてみる
気軽に続けていくことが上達の近道です。

