作曲のスピードを劇的に上げる3つの思考法|DTM初心者向け

  • 「曲を作っても、いつまでたっても完成しない」
  • 「イントロだけで止まってしまう」
  • 「どこか納得できずに進めない」

そんな悩みを抱えていませんか?

作曲をしていると、完璧を求めたくなります。

でもそのこだわりが、いつの間にか自分の手を止めてしまうこともあります。

この記事では、「完璧を手放す」「こだわりを減らす」をテーマに具体的なコツを紹介します。

読むことで、

  • 「作曲をもっと軽やかに進められるようになる」
  • 「完成しないループから抜け出せる」

そんなきっかけになるはずです。




完璧を手放す

 「終わらせること」に集中する

作曲をはじめとするクリエイティブな仕事には、完璧主義の人が多いと思います。

自分自身もそうでした。細かい部分までこだわりたくなる気持ち、すごく分かります。

ですが、完璧を求めすぎるあまり・・・

「曲が完成しない」

…そんな経験はありませんか?

あるいは、

  • 作り始めてすぐにイントロで手が止まってしまう
  • このメロディ、まだ違う気がする
  • もっといい音があるはず

そんな迷いは筆者も経験済みです。

でもあるとき、考え方を変えました。

「7割できたら次に進む。完璧は求めない。」

これは「中途半端な曲を世に出す」という意味ではありません。

まずは形にすることを優先するという考え方です。

たとえば、

  • メロディの1か所がどうしても決まらない
  • 違和感のあるフレーズがある

そんなとき、以前はその1音、1フレーズに何時間も悩んでいました。

でも今は、一度スルーして次の工程へ進みます。

なぜなら、こだわって時間をかけても、冷静に聴き直したときに「そこまで気にならなかった」ということが多いからです。

それに、不思議なことに、別の部分の作業を進めているうちに、自然と解決方法が浮かぶこともあります。

あるいは、あえてその“違和感”を残すことで、Bメロやサビが映えるパターンが見えてくることもあります。

完璧を目指すより、まずは終わらせることに集中する。

これが、結果的に曲の完成度もスピードも上げるコツです。

余談

 「考え方を変えること」はとても重要

なぜなら、今の自分はこれまでの考え方や判断の積み重ねによってできているからです。

もし、これまでと同じ考え方のまま進めば、同じ結果を繰り返すのは当然のこと。

だからこそ、同じパターンで行き詰まると感じたときは、思考をアップデートするタイミングだと思います。

「こだわりを減らす」ための3つのコツ

では、どうすれば無駄なこだわりを減らせるのか。

実際にやって効果があった方法を3つ紹介します。

① 最後まで曲を作る

途中で止めずに、まずは1曲を最後まで作る。

完成度は気にしなくて大丈夫です。

未完成でも全体を通すことで、「何が足りないか」が見えてきます。

逆に、Aメロだけ完璧にしても、曲全体の流れが分からないまま迷走してしまいます。

また、時間を置いて見直すのも効果的です。

たとえば、半年前に作った曲を改めてアレンジしてみると、過去の自分では気づけなかったポイントが見えたり、スキルアップした自分の視点で新たなアイデアが浮かぶことがあります。

② 完璧な音を探さない

シンセの音選びやミックスの段階で、延々と迷うことがあります。

でも、最初の段階では“今の音でいい”と割り切るのがコツ。

あとで耳が慣れたときに、自然に「ここは直そう」と思えるポイントが出てきます。

最初から完璧を求めるより、一度完成させてから修正する方が圧倒的に早いです。

イメージでたとえるなら、迷わず直感で作業する感覚です。

将棋には「早指し」と呼ばれる、制限時間の短い対局形式があります。

早刺しでは持ち時間が少ないので考える時間がほとんどなく、思考ゼロで“秒”で指してると思います。

おそらく、直感とこれまでの経験を頼りに打っているのだと思います。

作曲でも、その“早指し”のように、考える前に手を動かす感覚が大切なときもあります。

③ 「まあいっか」っと思う

些細な部分で立ち止まったら「まあいっか」と受け入れてください。

これ、意外と効果があります。

脳が“完璧主義モード”から“実行モード”に切り替わる感覚になります。

小さな“まあいっか”の積み重ねで、1曲がどんどん進んでいきます。

補足~スピードが上がると上達も速くなる

時間をかけて作った1曲よりも、“7割の完成度でも3曲作る”ほうが確実に成長します。

作曲のスキルは「曲数」に比例します。

こだわりすぎて1曲が完成しないよりも、少し妥協してでも“完成”させたほうが、次のアイデアにつながり、修正力も上がります。

ちなみに、「量と質、どちらが大事か?」というテーマは、いつも賛否があります。

筆者の考えでは、成長の段階によって「量をこなすべき時期」と「質にこだわるべき時期」の2つがあると思っています。

とりあえず、手を止めず作業しましょう。

まとめ

作曲が進まない原因の多くは、技術不足ではなく「こだわりすぎ」かもしれません。

完璧を求めることは悪いことではありません。

むしろ、その姿勢があなたの音楽を磨いてきたはずです。

でも、「完成させる力」もまた、クリエイターにとって大事なスキルです。

ときには「まあいっか」と手を動かし続けることが、
次のアイデアや成長につながります。

  • 完璧よりも「完成」を優先する
  • 不安を埋めるために時間を使わない
  • 軽やかに“まず1曲”を仕上げる

この3つを意識するだけで、制作のリズムが驚くほど変わります。

こだわりすぎない勇気を持って、“作り切る力”を育てていきましょう。
それが、音楽をもっと自由に楽しむための第一歩です。

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