
「最近、いい曲が書けない…」「なんか思ってたのと違うんだよなぁ」
そんな悩み、ありませんか?
今回は、そんな行き詰まりを感じているあなたに向けて、最速で作曲スキルを伸ばす方法をお伝えします。
この方法を実践すると、
- 曲作りがどんどん楽しくなる
- クオリティが目に見えて上がる
- 自分の“センス”に自信が持てるようになる
そんな嬉しい変化が起こります。
結論から言いましょう。
最速で作曲が上達する方法――それは「パクる」ことです。
「作曲に挫折しそう」「初心者DTMer」の参考になれば幸いです。
「パクる=悪」ではない
まず誤解しないでほしいのは、“盗作”を勧めているわけではないということ。
他人の曲をそのままコピーして自分の作品として発表するのはNGです。
ここでいう「パクる」とは、
自分が「この曲かっこいい!」と思った部分の“エッセンス”を真似して、自分の曲に取り入れる
という意味です。
たとえば、好きなアーティストの曲を聴いていて「このフレーズ、最高だな」と思うことありますよね。
その“ここ好きポイント”を分析して、自分の作品にも取り入れていく。
それが今回お伝えしたい“パクリの極意”です。
そもそも完全なオリジナルなんて存在しない
「でも、パクるのはダサい」「個性がなくなる」と思うかもしれません。
けれど、それは大きな勘違いです。
2020年代の今、完全に新しい音楽ジャンルをゼロから生み出すのはほぼ不可能です。
すべてのアーティストには必ずルーツがあり、誰かの音楽をベースにしています。
たとえば「エレクトロスウィング」というジャンル。
これはジャズやスウィング×EDMという既存の音楽を掛け合わせて誕生しました。
つまり、「パクリ×アレンジ」で新しいジャンルが生まれたというわけです。
パクること=吸収すること
音楽も言葉も同じです。
私たちが話す日本語も、すべて過去に誰かから聞いたり読んだりした言葉の組み合わせですよね。
まったく聞いたことのない単語を突然使っても、相手には伝わりません。
音楽も同じで、「聴いたことのない音楽」は作れません。
私たちの中には、これまで聴いてきた音楽の断片が記憶として残っています。
作曲とは、それを再構築していく作業なんです。
3つの「パクリ方」
では、どうやってパクればいいのか?
具体的には、次の3つの方法があります。
① フレーズでパクる
一番わかりやすいのがこの方法です。
気に入ったメロディーやリフ、フィルなどをコピーしてみましょう。
大切なのは「なぜこのフレーズが良く聞こえるのか」を分析することです。
たとえば、
→ 跳躍(音程差)が大きいから。
「なんでこの響きが切ないんだろう?」
→ コードとの組み合わせで独特のテンションが出ているから。
こうして魅力の根拠を理解して取り入れることが重要です。
単なるコピーではなく、エッセンスを“自分の言葉”に変換して使いましょう。
② 最小単位でパクる
音楽理論が苦手な人は、もっと小さい単位で真似するのがおすすめです。
たとえば、
- メロディーの一小節だけ
- リズムパターンだけ
- シンセやギターの音作りだけ
このレベルの模写は耳を鍛える練習になります。
「音をコピーする力」が上がると、頭の中にあるイメージを正確にDAWで再現できるようになります。
絵を描くとき、最初は手を見て模写しますよね。
それと同じで、最初は既存の音を真似しながら学ぶのが上達の近道です。
③ 骨組みでパクる
最後は「曲の構成」や「コード進行」など、ストーリー的な部分を真似する方法です。
実は、コード進行は誰もがパクってます。有名な「王道進行」「小室進行」「カノン進行」「丸の内進行」なんて、まさにその代表例。
セクション構成(Aメロ→Bメロ→サビ)だって、ほとんどの曲が似たような流れですよね。
コード進行や構成は「借りていい部分」です。
むしろ、そこを既存のものから学ぶことで、曲作りが一気に楽になります。
まとめ
結局のところ、音楽のパーツ単体にはオリジナリティはありません。
大事なのは、それらを「どう組み合わせるか」。
あなたが心から“かっこいい”と思ったフレーズや音を集めて、自分の感性で再構築する・・・
それこそが本当の「オリジナル」です。そしてもうひとつ大事な基準があります。
真似したことを堂々と「影響を受けました」と言えるかどうか。
「この曲、あの曲に似てるね」と言われて、「そう!あの曲が最高にかっこよくて、真似してみたんだ」と胸を張って言えるなら、それは“盗作”ではなく“リスペクト”です。
もし今、「作曲が上手くいかない」と悩んでいるなら、まずは好きな曲をとことん分析して、パクってみてください。
そこから新しい発見が生まれ、気づけば“あなたにしか作れない音楽”ができています。

