ボーカロイドといえば、初音ミクや鏡音リン・レン、巡音ルカといった有名キャラクターが思い浮かびますよね。

しかし、そんな人気キャラたちの影に隠れながらも、独自の世界観を持つ双子ボカロが存在します。

それが、この2人、杏音(アノン)と鳥音(カノン)です。

杏音と鳥音(アノン、カノン）とは

2014年3月、「VOCALOID3」で初登場した双子のボカロで、企画元はあのプロジェクト。

妹の鳥音はサイドテール、姉の杏音はダンスが得意な女子高生という設定になっています。

登場当初は「黄色い双子」という見た目から鏡音リン・レンと比較されることも多く、また「ボカロにしてはプロフィールが細かすぎる」といった意見もあり、賛否が分かれました。

当時、DTMマガジンでは楽曲コンテストが開催され、期間限定で4コマ漫画も連載されるなど、盛り上がりを見せていました。

しかし残念ながら、公式アカウントは2015年以降更新が止まっている状態です。

かっこいい！ https://t.co/Drzl70D3j3

— 杏音鳥音（アノンカノン） (@Anon_Kanon) June 8, 2015

代表曲には、デモソングの「Heart Chrome 」をはじめ、「無幻ユートピア」や「迷い中」といった隠れた名曲も存在します。

知名度こそ高くはありませんが、この2人だからこそ生まれた独自の世界観があります。気になった方は、ぜひ彼女たちの楽曲を聴いてみてください。

・八王子P/Heart Chrome feat. 杏音鳥音

・ランジェP/無幻ユートピア

・udonzky/マヨイマヨナカ

・Matica/境界線はオレンジ

 

鏡音リン・レンの関係

二人組のボカロといえば、やはり鏡音リン・レンですよね。

見た目から兄妹や双子のように思われがちですが、公式では二人の関係は明確にアナウンスされていません。

開発段階では、双子や姉弟といった設定も検討されていたそうですが、あえて細かい設定を作らず、ユーザーの想像の幅を広げるために自由度を残したのだとか。

双子（二人組）のボカロは他にもいる

二人組のボカロは、杏音鳥音と鏡音リン・レンのほかにも琴葉 茜（あかね）・葵（あおい）がいます。

琴葉 茜・葵は株式会社AHSが開発した双子のボーカロイド。

2014年4月に「VOCALOID3」ライブラリとして発売されました。
後に「VOCALOID4」「VOICEROID」「Synthesizer V」にも対応し、歌唱とトークの両方で活躍しています。

キャラクター設定

音声・特徴

琴葉茜：関西弁を話す明るい声。ハキハキした発音で、ロックやポップスに合う。

琴葉葵：落ち着いた標準語の声。柔らかく透き通った声質で、バラードやナレーションに向く。

2人の声を組み合わせることで、ハモりや掛け合いを自然に表現できるのが最大の魅力。

トークソフト（VOICEROID / A.I.VOICE）

琴葉姉妹は、歌うだけでなく話すボイスソフトとしても人気。
特に「VOICEROID2」や「A.I.VOICE」版では、感情表現が豊かで自然なトークが可能です。
YouTubeの読み上げ動画や実況系コンテンツでは、「琴葉姉妹」シリーズとして定番キャラになっています。

代表的な使用例・楽曲

（ゲーム実況・解説系動画で人気）

・「茜ちゃん葵ちゃん実況」シリーズ

オリジナル楽曲例
・琴葉姉妹『タランタ・ラ・ムジカ』

・クーネル・エンゲイザー

・暮しガスメータ

など、ファンメイド曲も数多く存在します。

人気と文化的影響

• ボーカロイドだけでなく、VOICEROID文化の象徴的存在
• 姉妹の掛け合いが「漫才っぽい」として人気を集め、動画・配信・音声作品など幅広く活躍
• 公式コラボやイベント参加も多く、長年愛され続けるキャラクター

まとめ

ボカロ界にはいろんなキャラがいますが、「双子」や「二人組」ってやっぱり特別な魅力がありますよね。

最近流行りの初音ミクと重音テトとは違った栄養が得られますよね。

性格の違いや声の対比がしっかりしていて、曲によって印象がガラッと変わるのも面白いところ。

鏡音リン・レンはもちろん、杏音カノンや琴葉茜・葵も、それぞれの個性でファンを惹きつけています。

二人の関係性を想像したり、ペアで歌うハーモニーを聴いたりすると、自然と世界観に引き込まれます。

有名どころだけじゃなく、まだあまり知られていない双子ボカロにも名曲がたくさんあります。

気になったキャラがいたら、ぜひ一度その声を聴いてみてください。

きっと「この2人、いいな…！」ってなるはずです。